台湾内では知らない人はいないぐらい有名な「電鍋」。
![鮮やかなオレンジが目を引くデザイン。キッチンが明るくなる色合い。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/7/-/img_f71389a8f798bd13520d2ef72d6a48c259678.jpg)
名前だけを見ると何? 何? という感じかと思いますが、台湾では一家に一台あると言われているほどメジャーな調理器具なんです。
ちなみに台湾のコンビニは八角のにおいが充満していますが、そのにおいの正体である茶葉蛋(茶色い煮卵)が入っている鍋も電鍋です。
そもそも電鍋って何?
まずはどんな調理器具なのか、簡単にご紹介。基本の機能として蒸す、煮る、炊くを一台で行え、しかもスイッチをONしたら放置でOK。調理が楽ちんなのも魅力です。
![色違いやサイズ違いも。用途に合わせて様々なチョイスが可能。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/5/-/img_f589c11967908341b8456ac84fdc82be151072.jpg)
使い方としては、まず外釜に水を入れてからスイッチをオン。すると電気で水が加熱され、蒸発します。
水が蒸発し終わって、ある一定の温度まで上がったらスイッチが勝手に切れます。火を使わないので火加減調整の必要がなく、調理時間は外鍋に入れた水の量で決まります。
調理の際にやることといえば、材料の下ごしらえとスイッチを押すだけ。手のかからない優れものなのです。
![唯一の調理のポイントは外鍋に入れる水の量。この量で仕上がりの味や食感が決まります。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/1/-/img_915c86baa0310eec5b99295e91375176106604.jpg)
![このスイッチを押せば後は出来上がりを待つのみ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/c/-/img_ecb44f2ee3d781115373f023b908aee569617.jpg)
「蒸す」「煮る」「炊く」の各調理方法で作れる代表的なメニューはというと、「蒸す」は茶碗蒸し、野菜や肉魚の蒸しものやホイル蒸しなど、「煮る」は煮卵、魯肉(豚そぼろの台湾風煮込み)、各種スープなど、「炊く」は、ご飯を炊くのももちろんですが、おこわなども作れます。
さらにアレンジをすれば調理の幅が無限に広がるのも、電鍋の特徴です。
2020.03.10(火)
文・撮影=矢作晃之