おいしい朝食は元気溢れる1日のスタートに欠かせないもの。台湾では朝食を外で食べる習慣があり、早朝から営業している店も少なくありません。

 台湾の代表的な朝食といえば、ザーサイや油條、干しエビなどが入った「鹹豆漿」が有名ですが、ほかにも様々な料理を楽しめます。

 思いっきりローカルな食堂で朝食を食べてみたい! そんな人におススメの4店舗をご案内いたします。


心のこもった優しい味付けに感動
油飯は半熟卵をのせて楽しもう!

◆珠記大橋頭油飯

“バイクの滝”で有名な「台北橋」のすぐ近くに店はあります。
“バイクの滝”で有名な「台北橋」のすぐ近くに店はあります。

 MRT大橋頭駅2番出口から徒歩約3分。シンプルな白い壁に赤字の看板、店頭の大きなおひつが目印の「珠記大橋頭油飯」は、絶品と言われる「油飯(台湾風おこわ、30元)」で有名な食堂。

ほかほかの油飯が売り切れ次第、店が閉まることも。
ほかほかの油飯が売り切れ次第、店が閉まることも。
食べたいおかずが見つかったら指で示せば盛ってくれる。
食べたいおかずが見つかったら指で示せば盛ってくれる。

 厨房はいつも女性2名で切り盛りしていますが、料理の味と同じく優しく丁寧な言葉遣いで注文を取ってくれます。

 ガラスケースにはおかずが約10種並び、食べたい物を伝えるとお皿に盛り付けてくれます。こちらでは油飯プラス単品で「荷包蛋(目玉焼き、15元)」を追加するのがオススメ。

 会計を済ませその場で商品を受け取り、店内へ進みます。

少なく見えますが、かなりのボリューム。
少なく見えますが、かなりのボリューム。

 油飯には干しエビや椎茸などが入ることが多いのですが、このお店の油飯には入っていません。代わりに細かく刻んだ豚肉の醤油煮込(魯肉)がのっています。

 この油飯は三段階の楽しみ方があります。まずは、醤油とごま油で味付けされた油飯本来の味を楽しみ、次に魯肉と一緒に食べ、最後は半熟卵をのせて黄身と一緒に楽しんで下さい。

 薄めの味が嬉しい「魚丸湯(魚のすり身団子スープ)、30元」は、団子の中に豚肉餡が隠されたサプライズな1品。

 店内は清潔感もあり、初めて台湾のローカルな食堂を訪れる人でもチャレンジしやすいはず。

 ちなみに魯肉飯や焢肉飯などもありますが、軽い朝食であればメインにスープで十分! 「台湾のお母さんが作る優しいごはん」を食べたいときはぜひ!

珠記大橋頭油飯

所在地 台北市大同區民權西路186-1號
電話番号 02-2557-6503
営業時間 7:00~14:00
定休日 日曜
アクセス MRT大橋頭駅2番出口から徒歩約3分

2019.10.12(土)
文・撮影=矢作晃之