#191 Oki
隠岐(島根県)
![世界ジオパークである隠岐の象徴的存在、西ノ島の国賀海岸の摩天崖。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/-/img_7647881e14476e4dc52cb56197bf5c8557617.jpg)
島根半島の北40~80キロ、日本海に点在する約180の島々からなる隠岐諸島。諸島最大の「島後(どうご)」、その西南にある西ノ島、中ノ島、知夫里島の3島からなる「島前(どうぜん)」。この2つのエリアからなり、人が暮らしているのも、この4島のみです。
隠岐は2013年に、“大地の公園”と呼ばれる「世界ジオパーク」に認定されました。絶景のみならず、不思議な生態系、その土地の独自の文化などが密接につながっていることが評価されたそうです。
そんな島々を巡れば、島を形成する自然・生態・文化の1本のつながりが見えてくるといいます。まずは隠岐の玄関口、空港のある島後から、4島探検をはじめましょう。
![隠岐を紹介するガイドブックでしばしば目にする、ローソク島。夕陽が天辺を通ると、ちょうど火が点いたように……。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/2/-/img_127f78bca58f201537a5561dbffc0ba2137316.jpg)
周囲200キロ、ほぼまん丸な形をした「島後」は、人口も1万3,000人を数える、隠岐の中心的存在です。その反面、内陸は500メートル級の山々がギザギザと立ちあがり、手つかずの自然の宝庫です。
![樹齢千数百年とされる八百杉が迎えてくれる、玉若酢命神社。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/8/-/img_c8000ab4268c93f070b9c0074a07236397837.jpg)
多様な建築様式を融合させた隠岐造りの神社や、築180年以上の民家など、国の重要文化財もあります。どちらも国の宝ながら、島の風景にしっくりと溶け込み、歴史ある民家の佐々木家住宅ではランチまでいただけてしまいます(事前に予約を)。
2020.02.15(土)
文・撮影=古関千恵子