意外に厳しいセキュリティにびっくり

 氷点下の朝もあり、冬本番の12月。外に出ると身が凍ります。一方で、クリスマスデコレーションが街を彩っているので、ウキウキする季節でもあります。長男のお迎えも、学校まで歩いてしまうほど。

ニューヨークのクリスマスの代名詞的存在のロックフェラーセンターのクリスマスツリー。観光客で大賑わいですが、カップルにとってもベストスポット。昨年は、ツリーの下で男性がプロポーズしていました。彼女が「Yes」と言うと、周りからも大歓声。今年は、アイスリンクを貸しきって、手をつないで滑っているカップルに大歓声が沸き起こっていました

 毎年、この時期になると中央郵便局は「Operation Santa Claus (サンタへの手紙)」という1920年代から続くボランティアプログラムを実施します。家庭の事情でクリスマスプレゼントを買って貰えない子どもたちが、「Dear Santa」という書き出しで、郵便局に手紙を送ってきます。NY近郊を中心に、世界中から届く手紙は20万通以上。郵便局員が時間外にボランティアで手紙を仕分け、一般参加者は「この子!」と思った手紙を選び、手紙の主のサンタさんになってあげるんです。岡田光世著『ニューヨークのとけない魔法』(文春文庫)を読んで、「是非!」と思ったものの、昨年は米政府発行の身分証明書がなかったため、門前払い。他にも不便なことがあったので、身分証明書を作りました。「今年こそ!」と学校帰りに長男と行くと、またもや門前払い。住所記載の身分証明書でないと駄目と!? かなり厳重で、びっくり。土曜日に旦那を伴って再訪しました。

中央郵便局。コリント式のとっても大きな建物です。「Operation Santa Claus」は、昔、あて先不明で紛れ込んできたサンタクロース宛の手紙を読んで、不憫に思った郵便局員がプレゼントを贈ったことから始まったと言われています

 個人情報保護はどうなっているのかな? と思っていたら、手紙には名前と番号が書いてあるだけで、住所の記載はなし。クリスマスイブまでに、プレゼントに手紙の番号を書いて、郵便局経由で送るか、中央郵便局に持参すると、本人に届けられる仕組みでした。

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2012.12.23(日)