ブレイク前の2011年から、2015年、2017年と、CREA WEBでは俳優としての成長の歩みを追い続けてきた高杉真宙。最新主演映画『前田建設ファンタジー営業部』が公開される彼に、この2年間に出演した映画・ドラマ・舞台、さらに念願のアニメ声優作品などについて語ってもらいました。

●“うるさウザい”キャラ「賭ケグルイ」

――2018年の高杉さんは、アニメ化もされた人気コミックが原作のドラマ「賭ケグルイ」から始まりました。『トリガール!』以来となる英 勉(はなぶさ つとむ)監督の下、ハイテンションな現場だったと思います。

 『トリガール!』のときは、冷静沈着なキャラだったこともあって、英さんからは「周りのテンションに乗っちゃダメ!」と注意されていたんです。だから、土屋(太鳳)さんや間宮(祥太朗)さんたちが羨ましかったんですよ。「いいなぁ、いいなぁ」って(笑)。だから、「賭ケグルイ」の鈴井くんは、自由すぎるぐらい自由に演じていいキャラだったので、最初の台本読みのときから飛ばしましたし、現場でも第1話から全力でやらせてもらいました。

――翌2019年にはドラマのSeason2の放送に続き、『映画 賭ケグルイ』も公開されました。

 純粋に嬉しいですね。続編をやりたいと思っても、それが実現する作品って、数少ないと思うんです。観たかたが「また、あのキャラたちに会いたい」と思ってくれる作品って、僕たちにとって、いい作品だと思いますし。英さんの狙いもあって、あえて原作の鈴井くんを意識して演じていないんですが、そんな“うるさくてウザい”と思われる僕なりの鈴井くんが受け入れてもらえたことも嬉しいです。

 英さんは「10年くらい、このメンバーで」と公言されているんですが、実現するなら、僕もヒゲを生やした鈴井くんで、変顔やりたいです!

2020.01.24(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘
ヘアメイク=山崎惠子