●微妙な芝居で表現することが 難しい恋愛モノ

――2018年、ドラマ「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」では、原作(「巌窟王」)でのマクシミリアンに当たる信一朗を演じました。劇中では淡い恋物語も描かれましたが、19年のドラマ「高嶺と花」など、恋愛モノを演じることも増えました。

 恋愛モノは本当に難しいし、分からんのですよ(笑)。中学生みたいに「人を好きな気持ちが分からない」のではなく、恋愛を微妙なお芝居で表現することが、どこか苦手なんだと思います。今まで、そういう作品が多くなかったですし。

 「高嶺と花」は少女マンガ原作でしたので、純粋な恋愛部分はヒロインの花ちゃんに任せ、僕はギャグ寄りに振ることができたのは、とても有難かったですね。26歳の設定も、ドSキャラも全力で演じて楽しかったのですが、今であれば、さらにフラットに演じることができるかもしれません。それだけ、この1年でいろんな経験をしたような気もします。

――続いて、夏にはカルテット主演の青春映画『虹色デイズ』、クズ男を演じた『君が君で君だ』が同時公開されます。

 『虹色デイズ』は、リハーサル期間が長かったこともあって、みんなで青春してる感じがありましたね。あの作品も恋愛要素が入った作品でしたが、あそこで描かれた“つよぽん”と“ゆきりん”の恋愛は「分かる、分かる!」でしたし、オタク同士だったこともあって、ある種、理想の関係でした(笑)。

 『君君君』は、現場の熱量が今まで1、2位を争う異常さでした。池松(壮亮)さん、満島(真之介)さん、大倉(孝二)さんといった先輩と絡むことを光栄に感じながら、緊張もしました。正直、演じた宗太の戸惑いなのか、僕自身の戸惑いなのか、判別がつかなくなってしまったぐらい(笑)。

2020.01.24(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘
ヘアメイク=山崎惠子