東京の今を表すキーワードとして欠かせないのが「コーヒー×カクテル」という新しい組み合わせ。

 コーヒーのサードウェーブの更に先を行く、トレンドのコーヒーカクテルを昼から楽しめる3軒をご紹介します。


昼間から夜の気分でゆっくり
コーヒーの新しい魅力に出会える
多彩なコーヒーカクテルをどうぞ

●COFFEE BAR GALLAGE
(コーヒーバー ガレッジ)

 東中野の商店街を入ってすぐの雑居ビルの二階。まだ陽が高い時間帯でも、扉をくぐればうす暗いバーの空気に包まれて、静かにコーヒーカクテルを堪能できる稀有なコーヒーバー。

 「美味しいもの(コーヒー)と美味しいもの(お酒)を掛け合わせるのなら、もっと美味しくなくちゃいけない」と、両者をこよなく愛する店主の塚田健太氏。

 シンプルな組み合わせでそれぞれの魅力を最大限に引き出し、美味しさの相乗効果をもたらすのが、同店のカクテルづくりの信条。

 日々研究を重ねるうちにオリジナルコーヒーカクテルが増え続け、現在約30種類。さらに進化は続いているので、ぜひ、メニューに頼らず気分や好みを伝えてみて。

 きっと理想の一杯に出会えるはず。

 豆はフルーティーさを引き出すために、すべて浅煎りを用いるのがこだわり。エスプレッソマシーン、ハンドドリップ、エアロプレスなど、それぞれの豆と目的に合わせた淹れ方で提供される。

 水出しの珈琲にソーダストリームで炭酸を入れ、ウォッカとカシスリキュールを合わせて、レモンピールで香りづけ。エチオピアのベリー感とカシスが絶妙にマッチして、驚くべきフルーティーさが楽しめる。コーヒーは果実だと気づかされる一杯。

 ラブ&ピースならぬ、ラテ&ピート。まるで生クリームのようなジャージー牛乳にエスプレッソを注いだリッチなアイスラテと、ピーティーなウイスキー「アードベッグ10年」を交互に飲むセット。あえて混ぜないことで双方の魅力が際立つ、感動的な組み合わせ。

 「ボストンコーヒーパーティー」とは、ボストンクーラーをGALLAGE風にアレンジしたドリンク。バカルディホワイトラムとコロンビア産の豆を合わせた自家製のコーヒーリキュールにジンジャーエールを加え、ライムを絞る。

 丁寧に淹れたカプチーノを、そのままでひとくち味わった後に、火をつけたグランマニエを目の前で流し込んでもらえるドラマティックなホットカクテル。クレープに火をつけるデザート「シュゼットクレープ」から着想を得たという。

COFFEE BAR GALLAGE
(コーヒーバー ガレッジ)

所在地 東京都中野区東中野3-8-5 遠田ビル201
電話番号 なし
営業時間 14:00~23:00 
定休日 月曜
席数 カウンター4席 テーブル8席
※19時以降はコーヒーを使ったメニューはすべて+200円
https://gallage.jp/

2019.12.24(火)
文=伊藤裕香
撮影=佐貫直哉