大切な思い出が詰まった連作集

呉明益
『歩道橋の魔術師』

呉明益『歩道橋の魔術師』天野健太郎 訳、白水社 2,100円。
呉明益『歩道橋の魔術師』天野健太郎 訳、白水社 2,100円。

 かつて台湾の台北にあった中華商場という商業施設。

 そこの歩道橋にいた、手品道具を売っていた男にまつわる思い出が語られていく連作集。

 時に不思議な出来事も起きるエピソードはどれも美しく、切なさと郷愁をそそる作品。

●教えてくれたのは……
瀧井朝世(たきいあさよ)さん

作家インタビューや書評を多く手掛ける。著書に書評集『偏愛読書トライアングル』(新潮社)、インタビュー集『あの人とあの本の話』(小学館)などがある。

CREA 2019年10月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。