心身ともに満たされてこそ、健康的な美しさは手に入れられるもの。
感情の起伏を味わったり、発見を得たり、本の世界にディープに浸って、気持ちをほぐせる本を、ライターの瀧井朝世さんに教えていただきました。
鮮やかな絵と言葉の力に心震える
桜庭一樹 作、嶽 まいこ 絵
『すきなひと』
「わたしは ひゃくおくねん まったゆめの ような じかんだった」──p.27
ある夜、もうひとりの自分とすれ違った〈わたし〉。
薄暗い街角の光景から始まる物語は、ダイナミックな展開へ。
誰かを待つ時間、何かを恋しく思う気持ちの豊かさが鮮烈な絵とともに届けられる。
人気作家と画家が恋の形を描く「恋の絵本」シリーズ第1弾。
2019.10.05(土)
Text=Asayo Takii
Photographs=Wataru Sato〈still life〉