心身ともに満たされてこそ、健康的な美しさは手に入れられるもの。

 感情の起伏を味わったり、発見を得たり、本の世界にディープに浸って、気持ちをほぐせる本を、ライターの瀧井朝世さんに教えていただきました。


鮮やかな絵と言葉の力に心震える

桜庭一樹 作、嶽 まいこ 絵
『すきなひと』

桜庭一樹 作、嶽 まいこ 絵『すきなひと』岩崎書店 1,500円。
桜庭一樹 作、嶽 まいこ 絵『すきなひと』岩崎書店 1,500円。

 「わたしは ひゃくおくねん まったゆめの ような じかんだった」──p.27

 ある夜、もうひとりの自分とすれ違った〈わたし〉。

 薄暗い街角の光景から始まる物語は、ダイナミックな展開へ。

 誰かを待つ時間、何かを恋しく思う気持ちの豊かさが鮮烈な絵とともに届けられる。

 人気作家と画家が恋の形を描く「恋の絵本」シリーズ第1弾。

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CREA 2019年10月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。