誰にも負けたくない
ヒロインを好きな気持ち
——18年、『響 -HIBIKI-』で、ふたたび映画の現場に戻り、19年の『ホットギミック ガールミーツボーイ』では『ソロモン』以来、4年ぶりに清水尋也さんと共演します。
『響 -HIBIKI-』の文芸部員のキャストは、みんな仲が良くて、和気藹々としてました。
撮影の合間にファミレスに、ご飯食べに行ったりもしてましたし。『ホットギミック』も楽しい現場で、まるまるセリフが撮影当日に変わったりするので、こちらで準備したものがゼロになることも多く、感覚が研ぎ澄まされていくような気がしました。
山戸結希監督からは「現場での一瞬を撮るので、そこに全力を注いでください」と言われたのが、とても印象に残っています。
——そんな『ホットギミック』でも、橋本環奈さん主演の配信ドラマ「1ページの恋」でも、一人のヒロインをめぐって、男3人が恋のバトルを繰り広げています。
自分の仕事は完全にやり切りたいので、役のうえでは「自分がいちばん好きなんだから、誰にも負けられない!」という、絶対的な自信で演じています。命懸けな感じで。
もしも、プライベートでそんなことになったら……ないとは思いますが、そういう張り合うような気持ちは皆無。譲ってしまいそうです(笑)。
——最新出演映画『初恋ロスタイム』は、初主演映画ですが、どんな心境でしたか?
クランクインからアップまで、ずっとジェットコースターのようでした。「これが楽しかった!」というのではなく、主演の立場でやらせてもらったことが幸せでした。
プレッシャーを感じながらも、観る人みんなに夢や愛、あとキラキラしたものをあげられる映画なので、僕自身も楽しくやりたかったんです。
2019.09.20(金)
文=くれい響
写真=深野未来