初主演映画『初恋ロスタイム』で、不思議な現象に遭遇する主人公・孝司を演じた板垣瑞生。
ボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても活躍する彼が美少年からイケメンとなって、4年ぶりに「CREA WEB」に再登場!
さまざまなことを学んだ
「精霊の守り人」
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/f/-/img_3f60100c9fbb0fc2acb635b8ab6b3f74325798.jpg)
——前回(15年)にインタビューした、ミステリアスな秀才少年・神原役を演じた『ソロモンの偽証』では、日本映画批評家大賞にて新人男優賞を受賞されました。
そのときの僕は、何が評価されたのか、まだまったく分かりませんでした。だから、人に観てもらえたことの喜びを感じながら、とても不思議な感覚でした。
ただ、「そこに甘えないようにしよう!」と思い、そのトロフィーを事務所さんに預けることを決めました。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/5/-/img_55a4912ff8d347c0d7a68d80611c6637250487.jpg)
——その後、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」やNHK大河ドラマ「花燃ゆ」などのドラマ出演はありましたが、映画出演がなかった理由は?
実際、M!LKとしての音楽活動のほかに、学業を優先していたことが大きかったです。ごく普通の学校に通っていましたし、学校生活も友だちも大切にしたかったんです。
だから、好きな映画の現場になかなか行けなかったのですが、今では文化祭などの行事を経験できて良かったと思っています。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/3/-/img_73e54e0401508841cd3e55c0d08120e1341077.jpg)
——16年、NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」では、綾瀬はるかさん演じるヒロインとともに旅する皇太子チャグムを好演しました。
とにかく、すべてが大変な現場でした。ファンタジーでしたし、大御所の役者さんたちに囲まれて、ものスゴいセリフ量があって、それを覚えるために……眠れない。そんなプレッシャーのなか、未来に進む物語でもあるので、自分が楽しんでやるしかないと思いました。
そして、綾瀬さんの背中を見ることで、“現場では決して気取らないこと、自然体でいること”など、いろいろなことを学ばせていただきました。
2019.09.20(金)
文=くれい響
写真=深野未来