映画『ちはやふる』の“肉まんくん”など、いま気になる個性派・矢本悠馬。衝撃の映画デビューを果たし、一度は離れた役者の道を歩み続けている理由とは?

 現在公開中の『映画 賭ケグルイ』でも怪演している彼の活動を振り返ります。

初出演映画の演技が
評価されるも……

――03年、『ぼくんち』で、観月ありささん演じるヒロインの息子役としてデビューされますが、オーディションを受けた理由は?

 当時は10歳ぐらいだったんですが、親が勝手に応募して、「え、映画のオーディション?」ぐらいの気分で、よく分からないままオーディションに連れていかれたんです。でも、負けず嫌いな性格なので、それに後押しされて、さらに「やってやるぜ!」みたいに変わっていきました。

――ちなみに、当時の矢本さんの夢は?

 ダウンタウンさんが好きだったこともあって、お笑い芸人。学校の友だちとコントもやっていました。あとは、自分が想像していることを描くのが好きだったので、マンガ家になろうと思っていました。

――初めての映画出演での堂々とした演技は、当時評価されましたが、その後、芸能界から離れました。その理由は?

 現場で芝居するのは楽しかったんです。『ぼくんち』の効果もあって、(NHK朝ドラ)「てるてる家族」にも出させていただいたんですが、それを学校でイジられたり、イロモノ扱いされるのがキツくなってしまったんです。そのこともあって、役者になるという発想はまったく浮かびませんでした。それは親もすぐに認めてくれて。

2019.05.10(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘