レイニーシーズンは
ベイビーシーズン
![象のファミリーには、年長の子と生まれたばかりの子がいることも多い。子どもと一緒のときの母象は警戒心が強いので、近寄ると恐ろしいことに。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/8/-/img_b8bac15908f205c66e73ad45ceda1f25413189.jpg)
ボツワナは雨季。水の恵みを受けて大地には緑が生い茂るので、とくに草木を食む草食動物たちの出産シーズンでもある。食料の心配が要らないというのは子育てには重要だ。
だから今回、あちこちで動物親子の姿を見かけられた。しかも、1週間の滞在で、雨は早朝の嵐一度だけ。雨季といってもボツワナはシーズンオフではないのだ。
![水辺ではカバの親子もたくさん。カバのあくびは威嚇行動といわれるので、親の真似して子どもも目一杯口を開けていた。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/1/-/img_312378ef747889f8c43401cabfb6f26f318725.jpg)
![乾燥に弱いカバは昼に陸上にいることは滅多にない。そんなレアな状況、しかも小さな子カバもいるとは!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/-/img_765b084dc7037cf958cf9f117c112729252745.jpg)
子どもと動物の魅力にはかなわないとよくいわれるが、動物の子どもは最強。もう、見ているだけでニマニマしちゃう。
仕草が親と同じだったり、甘えてる姿を眺めてるだけで、こちらまでがハッピーになってくる。
![バブーン(ヒヒの一種)の親子も微笑ましい。子どもは背中に乗ったり、抱っこをしてもらったりと甘え放題。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/a/-/img_9ab1b9275be7826b809d6ea2a2694301272744.jpg)
人気者のシマウマも仔馬になるとさらにキュート。シマウマは妊娠期間が12~13カ月と長いので、生まれたばかりの子どもでもすぐに立ち上がれる。
縞模様はみんな違い、親子でもよく見ると縞の入り方が微妙に違っている。人間でいう指紋のようなものらしい。
![シマウマの親子は立ちポーズもお揃い。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/d/-/img_dd5281ec18126c2f61ac06dc405510de379153.jpg)
![ワイルド・ビースト(ヌー)の親子。立ちポーズ、ウォーキングポーズどちらもお揃い。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/b/-/img_6b878a56206f8377fc125849596ead52318949.jpg)
![キリンの子どももほかの動物に比べれは首は長いが、頭が大きくて愛らしい。写真左のキリンは年長さんクラス。親は奥の高い樹木の葉を食べているようで、当然、子どもたちは身の丈にあった樹を探す。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/0/-/img_506f760d3606baa6078b13a9c914b79b313438.jpg)
このキャンプでは、いくつかの“恋”の現場にも遭遇した。
動物によって発情期はまちまちなので一概にはいえないけれど、ヒョウやバブーンの交尾を何度か目撃。ヒョウの交尾は数秒なれど、何度も何度も繰り返されるので雄はぐったり。
ちょっとディスカバリーチャンネルの番組を見ているようでもあった。
今回のボツワナでは、驚くような光景を目の当たりにし、めったに遭遇できない動物を見るという貴重な体験をすることができた。
古代の建造物を観て歴史を感じるのも素敵な旅だし、大自然の氷河などに感動してグレート・ネイチャーを味わうのもいい。
でも、野生の動物の営みに触れるアフリカの旅は、人生を変えるほどインパクトのあるものなのは間違いない。
DumaTau
(デュマ・タウ)
所在地 Chobe National Park, Linyanti Reserve
●3カ所のキャンプの
問い合わせ・予約先
Wilderness Safaris
(ウィルダネス・サファリ)
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート
大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!
2019.03.17(日)
文・撮影=大沢さつき