ポテトチップスゆかりの灯台って?

 滞在したのはケープコッド様式のクラシカルな「ダニエル・ウェブスター・イン&スパ」。

 偶然にも、そこの受付スタッフのカティアさんが灯台好きで、「灯台を見にここへ来た」と伝えると、半島のあちこちにある主要な灯台をリストアップし、見どころと行き方の詳細な資料を用意してくれていました。でも、もちろんそのリストにハリケーンポイント・ライトハウスはありません。

 「この灯台を探しているのですけど……」とネットの写真を見せると、

「ナンタケット島に似たのはあるけど、見たことないわね」

 そりゃ、そうです。あるわけ、ないです。その時は大真面目に探していましたが。

 気を取り直して、いただいた資料をもとに、灯台めぐりを行うことにしました。

 最初に向かったのは、半島のヒジ部分にあたるロウアー・ケープのチャタム灯台。

 トーマス・ジェファーソン大統領によって1808年に建てられ、1923年に2つあった灯台のうちの片方が今の場所に移築。沿岸警備隊の施設の中にあり、毎日没時に旗を下ろす儀式が行われます。これは、必見!

 リゾートエリアのはずれにあり、近隣にショップやレストランが軒を連ねるストリートがあるのもポイントです。

 次に向かったのはアウターケープのノーセット灯台とスリーシスターズ灯台。

 受付のカティアさん情報によると、「ノーセット灯台の駐車場は有料なので、近くの森に佇む、今は使われていないスリーシスターズ灯台に車を停めるべし」。

 赤×白のツートンカラーのノーセット灯台は、地元で人気のポテトチップスのパッケージにもなっています。「ポテトチップスとあわせて写真を撮るといいわよ」と、カティアさん。

2018.07.28(土)
文・撮影=古関千恵子