いろんなことに気付かせてくれた
舞台「飛龍伝」

――翌11年の『行け!男子高校演劇部』で共演された池松壮亮さんからも、かなり刺激を受けたと聞いています。

 当時の僕は18歳ぐらいで、壮亮とは3歳ぐらいしか変わらないんですが、一緒にごはんを食べたときに悩みを話したら、いろいろな言葉をかけてくれて、とても有難かったことを覚えています。この映画はコメディだったんですが、壮亮は本当にお芝居が巧い人って、こういう人なんだと思わせてくれるような存在でした。

――ご自身で転機となった作品があれば教えてください。

 分かりやすいところでいえば、14年の「仮面ライダードライブ」が大きいと思います。1年間の撮影を通じて自分の世界が広がりましたし、環境も変わりましたから。あと、舞台なら、その前の年に出た、つかこうへいさんの「飛龍伝」が大きかったと思います。役である革命家のノリが波及して、スゴいテンションになったんです。それで、その革命を背負って、次の現場に行くみたいな心持ちになって。成功も失敗もしたんですが、そのときの経験がいろんなことに気付くきっかけになりました。

2018.07.06(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘