極秘実験で特殊能力を与えられた若者が繰り広げる戦いを描いた本多孝好の小説を映画化した『ストレイヤーズ・クロニクル』で岡田将生、染谷将太らと、超腕力キャラ・亘を演じた白石隼也。「仮面ライダーウィザード」でブレイクした彼が、これまでのキャリアを正直に振り返る。

物怖じしない態度で、福田雄一監督作に抜擢

――2007年「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞して、この業界に入った白石さんですが、応募の動機は何だったのでしょうか。

 僕の叔母が応募したんですが、その頃は俳優への憧れみたいなものはまったくなかったんです。当時通っていた高校も芸能活動禁止だったので。でも、コンテストで準グランプリを獲ったことをきっかけに転校しました。

――その後、人気ドラマから映画になった『ごくせんTHE MOVIE』にも出演しますよね。

 その時は、特に物怖じするわけでもなかったのですが、あまりに曖昧な気持ちでこの業界に入ってしまったから、本当に大変でしたね。周りは同世代でも子役から長いあいだやってきていたり、スゴい熱意で現場に来ていたり、そういう人のパワーに自分は全然かないませんでしたから。

――09年公開の福田雄一監督のデビュー作『大洗にも星はふるなり』では、山田孝之のほか、ムロツヨシや安田顕などと主要キャストの一人を務めています。

 お芝居も散々なもので、ことごとく映画やドラマのオーディションに落ちていた時だったんですが、福田さんはそんな僕を面白がって使ってくれたんです。オーディションでは、好きなタイプの女のコの話しかしていませんからね(笑)。だから、今でも感謝しています。

2015.06.05(金)
文=くれい響
撮影=中井菜央