ルアンパバンは午前中に活動するが吉!

ルアンパバンの日中は暑い。今ではあまり見かけなくなった東南アジアの至宝、上半身裸のおじさんも健在!

 熱帯モンスーン気候のルアンパバンは、午後から夕方にかけてはとても暑い。外に出かけるならやはり午前中がおすすめ。

ルアンパバンの見どころのひとつ、クアンシーの滝。郊外にあり、道中は、棚田やバッファローが行き交う風景も見られる。

 絶景地として有名なクアンシーの滝は、朝食を食べてすぐ、ホテルで申し込めるツアーを利用して出発。市内からは30キロほどあるし山道を行くので、トゥクトゥクより車のほうが身体に楽だと思う。朝一番で行った滝はまだ観光客も少なく、この時間を選んで大正解!

部屋のテラスでビアラオ片手に過ごしたり、スパでマッサージを受けたり。暑いルアンパバンでは、日中はホテル内で過ごすのが体力温存の秘訣。

 正午から夕方までは、暑さを避けてホテルで過ごす時間が必然的に多くなる。プールで泳いだり、ホテル内のブティックをのぞいたり。

 でも、もっとも幸せだったのは、テラスでビールを飲みながらまったりする時間。ラオス産ビール、ビアラオのダークがおいしくて、何杯飲んだことか。キレがあって、ほんのりと甘みがあって、暑い地域で飲むには最高の黒ビールだと思う。

日が暮れると始まるナイトマーケット。観光地にありがちな強引な押し売りもない。

 18時頃になると、メインストリートは一大ナイトマーケット会場に変わる。

 かわいらしい雑貨や衣類、土産物などがめいっぱい並ぶなかを、そぞろ歩くのが夜の日課となった。売られている物はタイや中国産のものが多いけれど、メイド・イン・ラオスのものも掘り出せる。客引きがなく、売り子が穏やかだから、気を張らずに楽しめる。

ターンダウンサービスのときに置かれていたプチギフト。それぞれに説明書きがついていて、ラオスの文化にも触れられる。

 ナイトマーケットはさすがに観光客が多く、ちょっとへとへとになるけれど、部屋に帰ればターンダウンサービスが済んでいて、とても快適。伝統衣装を着た小さな人形のキーホルダーや、花祭りの日はお供えの花をアレンジした飾りなど、ターンダウンサービスの際に置かれていた日替わりのプチギフトも楽しみだった。

 人が穏やかで、ちょっとのんびりしていて、ローカルフードのカオソーイ(麺料理)もマイルドなルアンパバン。道に迷うことなく、治安もいいから、女性のひとり旅も楽しいと思う。

また旅したいルアンパバン。こののどかな風景は変わらないで欲しいなあ。

AVANI+ Luang Prabang
(アヴァニプラス ルアンパバー
ン)
所在地 Setthathirath Road, Hua Xieng Village, Luang Prabang, Lao PDR
電話番号 856-71-262333
https://www.minorhotels.com/en/avani/luang-prabang

芹澤和美 (せりざわ かずみ)
アジアやオセアニア、中米を中心に、ネイティブの暮らしやカルチャー、ホテルなどを取材。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビなどで発信中。漫画家の花津ハナヨ氏によるトラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(文藝春秋)では、花津氏とマカオを歩き、女性視点のマカオをコーディネイト。著書に『マカオ ノスタルジック紀行』(双葉社)。
オフィシャルサイト http://www.journalhouse.co.jp/

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2018.05.01(火)
文・撮影=芹澤和美