東南アジア最後の楽園と称される未知の国ラオスでは素朴な暮らしが継がれ、祈りが響き、笑みが舞う。ルアンパバーンの旅の醍醐味は、麗しき姿を残すコロニアル・ホテルに眠り、夢と現実とを行ったり来たりのタイムトリップ。異国情緒に浸り、非日常を精一杯楽しめばいい。

» 第1回 邸宅のような瀟洒な館「アマンタカ」
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植民地スタイルに漂う
築100年余りの風雅

◆ 3 Nagas Luang Prabang - MGallery by Sofitel
(スリー・ナガス・ルアンパバーン-Mギャラリー・バイ・ソフィテル)

時に床のきしむ音や、斜めの壁にも温もりを感じる。エグゼクティブ・スイートの寝室。窓の外は広いバルコニー。

 ホテル正面には賑やかなサッカリン通りが走り、本館と別館、レストラン棟が向かい合うコロニアル建築の「スリー・ナガス・ルアンパバーン」。本館は1世紀以上も前に、象が何日もかけて運んだという造船用の硬質な木材“May Pow”で造られた。粘土や藁、砂を混ぜたコブ壁と粘土の屋根が希少価値となっている。

左:賑やかなサッカリン通りに立つコロニアル様式の美しいホテル。道路を挟んで向かいには別館がある。
右:エグゼクティブ・スイートの贅沢なバルコニー。美しい木材はかつて船造りに重宝されていた強固なMay Powで、歴史を経ても美しく残る。
1階にあるライブラリースペース。

 「建て替えはできません、ユネスコの保護下にあり丁寧に守るだけです」と総支配人は本館を見上げつつ語る。ホテルとしての開業は2003年。ホテル名のナガスは守護神ドラゴンのことだ。本館の玄関軒先には、建築当時から3つのドラゴンが描かれている。

 ホテルは、1898年築の本館「ラマチャ・ハウス」と、道路の向かいに立つ1903年築の別館「カンボ・ハウス」、さらに別館に隣接するレストラン棟の3棟からなる。本館は王立裁判所として建設され、その後、アイスクリーム・パーラーだった時期もあるという。

左:別館1階のレストラン内部。19世紀のオリジナル地図や当時のモノクロ写真がインテリアに。
右:レストランの籐の椅子や、コロニアルスタイルのモザイクタイルの床は建設当時から残るオリジナル品。
左:本館1階の入り口にある「スリー・ナガス・レストラン&バー」のカウンター内でカクテルを作る女性スタッフ。
右:本館2階から俯瞰したレストラン&バー。

 一方、当時の王が建てたという別館は、今もラオ・デザイン珠玉の宝石といわれる建造物であり、川に面した庭園もすばらしい。本館7室、別館8室の全15室が常にほぼ満室という、美しさ極まるブティックホテルだ。

完璧なオムレツ朝食。飲み物はパイン、胡瓜、レモンの“ヘルシー・ミックスジュース”。朝食はビュッフェも提供。朝食 50,000キープ、ジュース 20,000キープ。

3 Nagas Luang Prabang - MGallery by Sofitel
(スリー・ナガス・ルアンパバーン-Mギャラリー・バイ・ソフィテル)

所在地 Sakkaline Road, Ban Vat Nong, Luang Prabang
電話番号 071-260-777
客室数 15室
料金 デラックス・ルーム 189USドル~
http://www.accorhotels.com/

ラオス人民民主共和国
●アクセス ベトナム・ハノイまたはタイ・バンコクからルアンパバーンまで各約1時間~1時間40分
●時差 -2時間
●電話(国番号) +856
●通貨 キープ(100Kip=約1.4円)/USドル(1USドル=約113円) ※2017年2月現在

 

Feature

ラオス・ルアンパバーンの
瀟洒なホテル3選

Photo=Hiroshi Abe
Text=Kyoko Sekine
Special Thanks=Keomaly(HAPPY SMILE TOUR)