巨大な公共プールは何と入場無料!

ケアンズ市街のエスプラネード。スーパーや土産物店など、ショッピングが楽しい!

 ケアンズの街中ステイはショッピングやレストラン、ナイトスポット、アミューズメント施設の選択肢が豊富なのが強み。

街中の木に、フルーツバット(オオコウモリ)が鈴なりに。夕方になると森へ出勤し、朝には戻ってきます。

 中心部はシティプレイスを核に、碁盤の目のように通りが走り、トリニティ湾に面したエスプラネード、一本内陸に入ったアボットストリート界隈が賑わっています。わかりやすい造りなので、自由に街を闊歩してみましょう。

誰でも利用できる、公共プールのエスプラネードラグーン。

 ただ、ケアンズの中心部で残念な点は、泳げるビーチがないこと。その代わりといってはなんですが、広大な公共プール、エスプラネードラグーンがあります。

 トリニティ湾に面した、4800平方メートルものフリーフォームの人工ラグーンに海水を満たしたもので、ツーリストでも入場無料。床面から水が噴き出したり、白砂が敷き詰めてあったり、工夫も随所に。小さな子供から大人まで、街のど真ん中にいながら海水浴気分を味わえます。

トンネルや大型の水槽、タッチ水槽など、インタラクティブに水中世界を紹介しています。

 2017年秋に街中にオープンしたケアンズ水族館も、訪れておきたい観光スポットです。

 小川や熱帯雨林、マングローブ、グレートバリアリーフなど、ケアンズの水辺のあらゆる環境に生息する水棲生物が1万5000種以上展示されています。

ケアンズで初の大掛かりな水族館の登場に子供たち、大ハッスル!

 巨大水槽や水中トンネルなど、めくるめく壮大な水中絵巻を眺めるよう。グレートバリアリーフ観光の前後に訪れれば、生物への興味もさらに湧きそうです。

未来の世界遺産のために従事する社会活動、“シチズンズ・ゲートウェイ・トゥ・ザ・グレートバリアリーフ”のシンボル的アートワーク。

 ビーチエリアにするか、街中にするか、悩ましいところ。どちらにしても、大満足な旅になることは、間違いなしです。

ケアンズ
●アクセス ケアンズ国際空港から車で10~20分
●おすすめステイ先
パームコーブ:ペッパーズ・ビーチクラブ&スパ・パームコーブ
https://www.peppers.com.au/beach-club-spa/
ケアンズ市街:プルマン・ケアンズ・インターナショナル
http://www.pullmancairnsinternational.com.au/

【取材協力】
クイーンズランド州政府観光局

https://www.queensland.com/ja-jp

ケアンズ観光局
https://www.facebook.com/CairnsJP/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2018.01.13(土)
文・撮影=古関千恵子