ウルトラマンにも通じる、デヴィッド・ボウイの存在

――近年はカードゲームの番組で司会するなど、子供たちの兄貴分的存在にもなっていますが、今回の反響はいかがですか?

 いとこの子供が5、6歳で、完全にウルトラマンにハマっているわけですよ。その子から「ウルトラマン負けないでね!」と書かれたファックスが届いたんです。さすがに結末は言えないんで、「ウルトラマン頑張るよ!」と返事したんですが……。こんなに子供の夢を背負っているということは、公開後に子供界での俺のヒーロー度がヤバいことになるんじゃないかな、と感じてますよ(笑)。タイガへの憧れから、「将来DAIGOみたいになりたい」と言ってもらえたらうれしいですね。あと、実は今回、“フィニッシュ!”というときのポーズを監督に提案しているんですよ……やっぱりポーズにこだわりたいじゃないですか。映画では1回ぐらいしか使われてないんですけど、あれをマネしてくれたら、提案した甲斐があったかと(笑)。

――「DAIGO☆STARDUST」にも大きな影響を与えたデヴィッド・ボウイも、ミュージシャンと俳優を両立してきましたが、将来目指すところはやはり彼なのでしょうか?

 グラム(ロック)時代のあの方にはスゴい影響を受けましたし、勇気をもらったんです。でも、年齢を重ねるたびに、自分とは次元が違う方だな、と感じているんです。たとえば、音楽ジャンルにこだわらないところ。ロックやってるかと思いきや、ちょっとファンク色が強くなってたり、ダンサブルな感じでいってみたり……と、常に開拓し続けるマインド。ああいうものを僕自身も持ち続けていかなきゃいけないな、と思うんですよ。理想像というか、カッコいいひとつのシンボルですね。ある意味、ウルトラマンに通じる存在。それに彼のようにクリエイターであり、エンターテイナーであることは、僕自身が目指す道であり、目指す場所かもしれません。さすがにデヴィッド・ボウイのようになりたい、というのは無理なので、30代を突っ走り続けて、自分なりのスタイルを築いていきたいです。

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2012.03.23(金)
text:Hibiki Kurei
photographs:Mami Yamada