【B】
BAR[バー]
人気ジャズ・バーのオーナーだった
『ノルウェイの森』に登場するDUGは実在の店。緑がワタナベを待ちながら、カウンターのいちばん端の席でトム・コリンズを飲んだ。
作家になる前にジャズ・バーを経営していたこともあり、作中でお酒を飲むシーンが多い。1971年に学生結婚した村上は、普通に就職をするのが嫌で、店を出すことを決意。夫人と二人で資金を貯め、1974年に国分寺駅の南口に「ピーター・キャット」を開店(店名は、昔飼っていた猫の名前にちなんでいる)。千駄ヶ谷に移転し人気店となるが、執筆に専念するため、1981年に惜しまれながら閉店。
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- 文・監修=齋藤隆一(「村上春樹を読み解く会」代表)
撮影=佐藤 亘、釜谷洋史 - category
CREA 2017年9月号
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