ベーグルが焼きあがったら
マフィンとスコーンを

 次は、姉・志織さんが作る焼き菓子をご紹介しましょう。

 朝7時半頃、望未さんがベーグルを焼き終えると、代わって志織さんがオーブンの前に立ち、マフィンやスコーンを焼き始めます。

できたての「オレオのスノーマウンテン」。

 マフィンは、日替りで常時10種類程。次々焼き上がると、いい香りがお店に満ちてきます。

 人気ナンバーワンは「オレオのスノーマウンテン」。オレオの食感と味わいがアクセント。ココア風味で、子供も1個をペロリと食べてしまうおいしさ。

右上のマフィン「ダブルチョコレート」から時計回りで「アールグレイとフランボワーズ」「ブルーベリー」「オレオのスノーマウンテン」「バニラシュガー」各260円。

 ナンバーツーは「ブルーベリー」。中に大粒のブルーベリーがゴロゴロ入っています。

 「ダブルチョコレート」は、ほろ苦く芳醇なチョコ風味。トッピングしたチョコチップがアクセントです。

 「アールグレイとフランボワーズ」は、アールグレイ紅茶の香りとフランボワーズの酸味のハーモニーが絶妙。

 「バニラシュガー」は、バニラ風味の優しい味わい。

 どれも甘さ控え目で、生地はしっとり。食べやすいので、幅広い年代の客に好まれています。

 スコーンも常時10種類。色々な形をしていて楽しげ。

スコーン(細長)「モカチョコチップ」「レモンとアールグレイ」、(三角形)「チョコファッジ」「クルミとホワイトチョコ」、(四角形)白いものから「レモン&レモン」「シナモンアーモンド」「ブラウニー風チョコナッツ」各200円。

 細長いスティック状は、手で持って食べるのにぴったり。アウトドアにもいい感じ。

 コーヒー風味の「モカチョコチップ」は、生地にチョコチップを練り込んで、食感に変化を付けています。

 「レモン&レモン」は、レモンピールとレモン果汁を入れて焼き、仕上げにレモンのアイシング。レモンのさわやかさが楽しめます。

 三角形の「チョコファッジ」は、チョコのリッチな味わい。

 「クルミとホワイトチョコ」は、香ばしいクルミがアクセントの、まろやかなおいしさ。

 四角い「シナモンアーモンド」は、シナモンの芳醇な香りが口いっぱいに広がります。アーモンドのコリコリした食感がいい。

 「ブラウニー風チョコナッツ」は、カカオの香りとチョコが、コーヒーにぴったり。さわやかな香りが楽しめる「レモン&レモン」は、紅茶によく合いそう。

焼き立てのスコーン。イベント用に作ったもので、通常商品よりもちょっとだけ短い。

 さっくり、しっとりのスコーン。控え目な甘さだから、ついもうひとつ食べたくなる。

 じっくり見ているうちに、お菓子好きへの手土産にしたい、かわいいクッキーやビスケットも見つけました。

こんなかわいい商品も……「黒猫のいる風景(バターサブレ)」1袋300円、「純良素材のはりネズミクッキー」120円。

 西宮市の工房が、ここのためにブレンドしたオリジナルのコーヒーは、とてもソフトな香り。おにぎり感覚のベーグルと、優しい風味のマフィン、スコーンによく合います。

コーヒー豆も販売。

 「いつか、カフェを開いて、焼きたてを食べてもらいたいね」。姉妹の夢が早く叶いますように!

S & N
所在地 兵庫県加古川市加古川町粟津384-1
http://www.muffinsn.com/

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2017.05.28(日)
文・撮影=そおだよおこ