お米を練り込んだ
ベーグルの種類もいろいろ!

 望未さんのベーグルの大きな特徴は、お米を炊いて生地に練り込んでいること。そのお米も「おばあちゃんが栽培しているんです」と微笑みます。

ベーグルはひとつずつパッケージ。
小腹がすいたときにつまみたい「ベーグルラスク」150円。

「私は山登りが大好き。冬山にも登るのですが、おにぎりは冷たく硬くなってしまい、パンは荷物に入れるとぺちゃんこになってしまう。それで、残ったごはんを入れた生地でベーグルを作り、持って行っていました。そうすると硬くならず、冬山でもおいしく食べられる」

 ほのかにお米の風味がする、むっちりした独特の食感のベーグル。望未さんは、夜半から手作りしてお店に並べています。

 「ごはんを練り込んでいるからか、ごはんに合うものを組み合わせると、とてもおいしくなるんです」と望未さん。じゃこやアミエビ、ひじきなどもベストマッチ。

左から時計まわりに、ベーグル「ほうれん草のエピ」230円、手前「ミニ・黒ごま、ほうれん草チーズ」2個セット230円、「ちくわ」「じゃこチーズ」各200円。

 大葉、ゴマ油を混ぜたツナマヨネーズ入りの「ちくわ」は、志織さんの大好物だそう。むぎゅっとしたベーグルと、むにゅっとした竹輪の食感がおもしろい。まるで、ごはんとおかずを一緒に食べているような感覚です。

 「じゃこチーズ」は、あおさが香る和の味わい。

 「小さい子供さんが食べやすいように」と小ぶりなサイズにした「ミニ」は、2種類で1セット。取材時は、プチプチ香ばしいアクセントの「黒ごま」、ホウレンソウを練り込んだ「ほうれん草チーズ」でした。「色々、食べたい」という女性客にも人気だそう。

 「ほうれん草のエピ」も、もちろん、もっちりしたベーグル生地。祖母が作ったホウレンソウを茹でて練り込んでいます。ベーコンとたっぷりのマスタードがマッチ。ワインや日本酒とも好相性の一品です。

 全粒粉を使った生地のベーグルは、さらに粉の風味豊か。

左から時計まわりに、全粒粉のベーグル「十穀」「オリーブ」「あみえび×クリームチーズ」各200円。

 「十穀」は、生地に練り込んだ雑穀の粒粒感が楽しい。

 「オリーブ」は、オリーブの風味が強いので、トマトやバジル、ルッコラをサンドして食べたくなる。

 「瀬戸内のあみえび×クリームチーズ」は、アミエビの風味とチーズで和洋折衷の味わい。

 どれも、強く握ったおにぎりのよう。しっかり噛んで味わえば、それぞれの風味が口いっぱいに広がります。ボリュームもあって、1個食べれば大満足。

 野菜をたっぷり使った日替りの「ベーグルサンド」もあって、ランチにもおすすめです。

具だくさんの「ベーグルサンド」。

2017.05.28(日)
文・撮影=そおだよおこ