オールドタウンでカフェ文化を堪能
次はオールドタウンに行きましょう。以前紹介したローカル・カフェチェーン「オールドタウン ホワイト コーヒー」の元祖の店が、この町にあります。昔ながらのコーヒー店で、ホッとひと息。エッグタルトや麺料理などの軽食もおいしいです。
ちなみに、マレーシアのコーヒーは甘いのが基本型。暑い気候によく合います。ブラックが飲みたい場合は、「コピ・オー・コソン」と注文してみてください。
このようにコーヒーをよく飲むイポーでは、カフェ文化が発達。地元の人がコーヒーと一緒に注文するのが、カスタードプリンです。他の地域ではあまりみかけないイポーならではのスイーツ。食堂やレストランのメニューにかならずあります。
そうそう! 果物ポメロもぜひ! イポーには農園があるので、町のいたるところで、ポメロが売られています。グレープフルーツのような爽やかで、さっぱりとした甘酸っぱさ。常夏のマレーシアに、ひとときの清涼感をもたらしてくれます。
食いしん坊にはたまらない町、イポー。けっしてきらびやかではない、いってみればアジアによくある地方都市なのですが、その都会過ぎず、田舎過ぎないサイズ感がちょうどいいんです。クアラルンプールからのアクセスも便利なので、ぜひ、次の旅の候補に入れてみて下さい。
マレーシアごはんの会 古川 音(ふるかわ おと)
「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもち、『ニッポンの評判』(新潮新書)のマレーシア編を執筆。マレーシアごはんの会の活動のほか、情報サイト「All About」でのマレーシアライター、食文化講演も担当している。
オフィシャルサイト http://www.malaysiafoodnet.com/
Column
マレーシアごはん偏愛主義!
現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。
2017.04.07(金)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)