電動カートは桟橋では借りぬこと

ビーチに立つリゾート、ピンクサンズ。レストランは宿泊していなくても利用OK。

 米国の「トラベル+レジャー」誌が“カリブ海のベストアイランド2015”として選出し、他にも数々の栄誉ある賞に輝くエルーセラ。世界中のツーリストのお目当ては、ピンクサンドビーチでしょう。

ピンクサンズからは数歩で輝くビーチへ!

 ピンクサンドビーチがあるのはエルーセラの北東部に浮かぶ、ハーバーアイランド。ナッソーからは飛行機やフェリーでアプローチでき、日帰りも可能です。

約20年ぶりに訪れたハーバーアイランド。フェリーが桟橋に近づくにつれ、テンションもアップ。

 ナッソーからフェリーに乗り込み、スパニッシュ・ウェルズを経由してハーバーアイランドへ。桟橋に降り立つと、電動カートがずらりと並んでいます。これはレンタル用。この島の交通は、電動カートが主流なのです。

 ただ、桟橋ですぐに借りてはいけません。桟橋上では60ドルだったのが、100メートルほど歩いた陸地では45ドル。わずかな距離でこの違い!

「巨大なワニに気を付けて!」との声が。振り返ると、制作に2時間かけた力作のワニ。3、4メートルはありそう。

 ピンクサンドビーチは細長いハーバーアイランドの東海岸。フェリー桟橋の反対側にあります。コートロードの“パブリックビーチアクセス”というビーチの入口付近はぎっしりとカートが駐車し、細い道を抜けて浜へ出る点も、ハワイのラニカイを彷彿させます。そして目の前に輝くビーチが広がる感動も、共通!

手の平に取り、近付けて見ればピンク色の微粉が。これは赤やピンク色のサンゴの欠片が由来。

 ジュエリーのようなブルーの大西洋に、真っ白な砂浜が約5キロ続くピンクサンドビーチ。実は手の平に取って、よく観察すると、赤い粒(サンゴの欠片との説が有力のもよう)が混じっているのがわかるのですが、一見すると、真っ白なビーチなのです。

 レンタルパラソルの店番の女の子に「このビーチって、ピンクじゃないよね?」と、いじわるを言ってみたら、「サンセットがすごいの、あたり一面がピンクになるのよ!」。なかなかの切り返しです。

2017.03.11(土)
文・撮影=古関千恵子