#119 Eleuthera
エルーセラ(バハマ)
レニー・クラヴィッツも足繁く訪れる島
バハマの首都ナッソーから東へ約86キロ。エルーセラは長さ南北約180キロ、幅が狭いところで約1.6キロの、魚の骨のように細長く湾曲した島です。
ひとつの島として、あるいはハーバーアイランドやウィンダミアアイランドなど、小さな島々の連なりとして、その名が呼ばれています。広大な浅瀬が広がるグレート・バハマ・バンクの西端に位置し、東海岸は大西洋に面しています。
もともとはネイティブアメリカンが暮らしていたのですが、疫病で死んだりスペイン人に追い払われるなどして無人島と化していたこの島に、17世紀半ばにやってきたのがイギリスの清教徒たち。
信仰の自由を求めてやってきた彼らは、“エルーセラの冒険者たち”と呼ばれました。ギリシャ語で“自由”を意味する“エルーセロス”が語源で、それが島名の由来となっています。
エルーセラは伝説のミュージシャン、レニー・クラヴィッツの母親の故郷で、この島でいくつもの曲が書かれたそうです。そのひとつ、「エルーセリア」は太陽の光や鳥のさえずりを感じて我が人生はパーフェクトだと歌い上げる、ゆったりとしたレゲエ曲。ピースな気分に浸れます。
ノース・エルーセラに家をもつ彼は空港での目撃談もちらほら。いつも愛犬と一緒に笑顔でいるらしいです。
2017.03.11(土)
文・撮影=古関千恵子