ベース製品のキレイの秘密をボビイさんに直撃!
ボビイ ブラウンの哲学「BE WHO YOU ARE」。日本語では「キレイになるのはとても簡単。自分の魅力に気づくだけ」というメッセージが込められている。25周年のキャンペーンでは、40名のリアルウーマンをボビイさん自らがキャスティング。撮影を通し、その想いを表現した。自信に満ちた彼女たちの表情が印象的!
「女性がベースメイクで最もやってしまう間違いは色選びの失敗。多くの人が明るすぎたり濃すぎる色を塗っていて本来の肌の美しさや個性を消してしまっています。肌にぴったりシェードを塗ると肌色が均一に見えてなめらかさやツヤが生まれ、もっと健康的で生き生きと見えるものなのです。これが最もナチュラルなベースメイク。ボビイ ブラウンのファンデーションの目的は肌色や質感を均一に見せること。素顔よりも美しくナチュラルに見えることを第一に作りました」(ボビイさん)
一人ひとりの肌に最適なシェードを提供するため色揃えは群を抜く豊富さ。製品によってコンマ刻みの色番があり、新しい色が追加されることも多い。「肌の色は人種を問わず黄みを持っているので、ほとんどのベース製品がイエローベース」と、徹底している。なかでも特徴的なのがコンシーラーとコレクターだ。
「素肌感を引き出し、ナチュラルに見せるポイントが目の下。ここを明るく仕上げることで顔全体が明るく見えて生き生きとした印象に変わります。コレクターはクマを消すもの、コンシーラーは目の下を瞬時に明るくするもの。私の“美の秘密兵器”です」(ボビイさん)
目まわりはファンデを塗らず、この2品を重ねて仕上げるのが基本。素肌感はシンプルで薄づきのイメージがあるけれど、ボビイのベースメイクは手をかけた素肌感。明るくすべき部分=目の下を丁寧に仕上げれば素肌感が際立つというわけ。だから、疲れて見えるときは目の下を最優先でリタッチ。美の秘密兵器なる所以がココ。
「私自身リアルウーマンの一人で、仕事や家族そして運動などバランスを取って日々暮らしています。そんな女性たちには使い心地がよくて瞬時に変わる効果と長期的に実感できる効果の両方が必要です。最新のテクノロジーは常にチェックしていますし、配合する成分もこだわって。すべての女性に“ベスト”のクオリティを約束するのが私の使命。その答えはいつも鏡の中にあると信じています」(ボビイさん)
25周年を迎えて今思うことは?
「ブランドを立ち上げたときは、こんなに成功するとは夢にも思っていませんでした。女性たちが誠実な物作りと信頼感を評価してくれているからだと思います。これからもその期待を裏切らない製品を作っていきたいです」(ボビイさん)
25周年を記念して新製品や限定アイテムも続々と。なかでも注目はリタッチング コレクション。ボビイさんがずっと作りたかった製品だそうで、あらゆる肌悩みをピンポイントで修正してハイライトとしても使える万能コンシーラー、化粧直しの救世主となるハイブリッドコンシーラーが登場する。サッと消えてキュッと上がる、まるで美肌アプリみたいなヴィジュアル効果は話題になること間違いなし!
【masami's memo】
ボビイのコレクターとコンシーラーは別モノ!!
クマ消し担当のコレクター(全13色)と目元を明るく見せるコンシーラー(全10色)は、実は同じ処方。「色」に徹底的にこだわり、2つの仕事人を作ったのだからスゴイ。コレクターは色グマ対応で青や紫のクマにはビスク、緑や茶色のクマにはピーチ系がおすすめ。各5,100円。
ボビイ ブラウンさん
ボビイ ブラウン創設者/チーフ クリエイティブ オフィサー。1980年よりメイクアップアーティストとしてのキャリアをスタートさせ、91年にブランド設立。今やビューティのみならず、女性の生き方やライフスタイルをアドバイスする“美の権威”として注目の的。
吉田昌佐美
キャリア35年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」がパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。
Column
吉田昌佐美のブランド魂発見!
鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。
2016.09.03(土)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一