vol.26_Elégance
気分もキレイもぐっと上がる、エレガンスの「色」の魔力
今年30周年を迎えたエレガンス。その歴史を振り返ると“ブラ魂”的ネタが満載だが、今回はエレガンスの核となるメイクアップ、「色」にフォーカスしてお届けしよう。ヨーロッパ ファッションのプレステージメーカーとして知られるエレガンス社。テキスタイルやプレタポルテ、高級ファッショングッズを展開する中、1986年に化粧品を扱うエレガンス コスメティックスが日本で設立された。黒で統一された売り場にシックでお洒落なカラーが並び、ゴールドきらめくパッケージにはロゴの“ダブルe”の刻印が。何もかもが大人な雰囲気に当時20代だった私は心ときめいたものだ。
「メイクアップブランド、エレガンスの使命は、化粧品を通して“真のエレガンス”を追求すること。装う女性が心地よく、自分らしさを主張できるスタイルを提案します」と語るのはエレガンス コスメティックス プロダクトディレクターの大西千賀子さん。
30年間の歴史の中で生み出された「名品」はその証。たとえば、86年からロングセラーの水のファンデーション、シェイクアップ。96年に誕生したロングラッシュ マスカラは繊維入りのマスカラ先駆者といえる存在だ。98年にはエクシードへと進化し、世界的に有名なビューティアワードを4年連続で受賞。その後もアイブロウ スリム、アイライナー パーフェクトがメイクアップアーティストに評判となり、軸ものに強いブランドを決定づけた。使いやすさはもちろん、ほかにはない微妙な色揃えが話題に。
「色作りには徹底的にこだわりますね。ブラウンにはゴールドがキレイみたいなお約束ありますけど、それはしません。ベースの素材を工夫したり、色や輝きの異なるパールを組み合わせて“美しい裏切り方”をする色設計を心がけています。色を映えさせるためのベースメイク、土台となる肌のコンディションを整えるスキンケア。ファンデーションやケア製品も色ありきの発想で」(大西さん)
美しい裏切り方ってすごくわかる! だからエレガンスの色は見た目で判断しては損。肌につけて確かめないと。
2016.08.02(火)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一