クルーズ ラインの登場で色遊びの世界が広がった!
2015年に誕生した「エレガンス クルーズ」ラインはそんな色遊びの楽しさを満喫できるメイクコレクション。
「オンからオフへ、ファッションを着替えるようにメイクも切り替えましょう! という想いを込めて作った新ラインです。クルーズと言っても海用の化粧品ではなく、大人のリラックススタイルの象徴としてこの名前に。シーンや気分に合わせて自由に遊んでいただくためにアイテムもこだわりました」(大西さん)
オンタイムは王道のエレガンス ラインで上品に大人っぽく、オフはクルーズ ラインで思いっきり遊ぶ、というわけ。ラインナップも圧巻だ。まず、目元や頰に使えるファインカラーが50色。肌に寄り添うように色づく「NATURE」、自然界の鮮やかな色から生まれた「MER」、透明感のある輝きを添える「SOLEIL」に分けられ、色ごとに最高の質感が計算されている。みずみずしい色とツヤが持続するステイン ルージュは20色、多彩な質感を揃えるネイルラッカー&グリッターが30色。ひと際ユニークだったのが水のチーク、ラディ ウォーターだ。
「チークは血色感を出すもの。血色は血だから粉では表現できないと、粉体を一切入れずにウォーターベースのチークを作りました。筆でポンポンとのせて軽くなじませるだけで内側からにじみ出るようなピュアな血色感を演出します」(大西さん)
私も愛用しているけど、肌そのものがぽっと染まる感じで色持ちよし。ほのかに漂うムスキーな香りも心地いいし、共通美容成分(ネイルを除く)として珊瑚草エキスが配合され、紫外線やストレスによるダメージに対応。さすが大人の肌を知り尽くすエレガンス、機能性や好みも押さえていますね~。秋には嬉しいニュースが!
「新しいチーク、サンディカラーが登場します。みずみずしいリキッドベースが頰の上でさらさらのパウダリィに変化する仕上がりは、波が引いた後の砂浜をイメージしたもの。発色もしっかりでふわっとした血色感が出せます」(大西さん)
なかでもRD302は入魂の一色だそうでピンク、オレンジ、赤みが絶妙に混ざり合った失敗なしの美人チーク。サンディだから持ち手の部分に砂のようなツブツブを練り込んだという芸の細かさ(笑)。
「見ただけで触れたくなる。触れると使いたくなる。使ったら今まで知らなかった自分の顔になれる。そんなワクワク感を駆り立てるデザインに。空や流木など自然界が持つ趣を大切にしました。今年の春には香りを着替えるロールオンタイプのフレグランスが登場。今後もユニークな製品をお届けしますのでお楽しみに」(大西さん)
【masami's memo】
“美しい裏切り”究極の色を発見!
4色セットのアイカラー、ヌーヴェル アイズ 13の左下のグレージュがそれ。この色を作った大西さんによると「特殊な色のパールが入っていて肌になじみつつ深みを与え、まぶたにのったときに絶妙な愛らしさが出る」と。年齢や肌の色を問わない絶対美人色。オンタイムメイクのマストですぞ!
大西 千賀子さん
エレガンス コスメティックス 商品開発部 プロダクトディレクター。2009年よりメイクアップ部門の企画開発に従事。エレガンスらしい大胆かつ繊細さ、遊び心を大切に大人の女性が“使える”色作りに取り組む。妥協できない性格のため、時間を忘れる毎日。
吉田昌佐美
キャリア35年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」がパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。
Column
吉田昌佐美のブランド魂発見!
鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。
2016.08.02(火)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一