vol.27_BOBBI BROWN
ボビイ ブラウンで知った本当のナチュラルメイク
1991年、ブラウンベースの10本の口紅でセンセーショナルなデビューを飾ったボビイ ブラウン。その魅力はズバリ「色」にある。
私も日本に上陸した当初(1998年)から愛用しているけれど、肌なじみのよいシックで繊細なカラーバリエは使える色の宝庫。似たように見える色も肌につけると発色や質感が微妙に違って独特の深みやニュアンスを与えてくれる。どんなファッションにもどのシーンにもしっくり合うし、ボビイの色ってトレンドを超えたところで存在する感じ。その色を美しく引き出すのがベースメイクだ。
実はボビイ ブラウンは“ファンデーションハウス”としても知られるブランド。明解な仕事を持つアイテムを揃え、使いやすくて応用が利くからメイクアップアーティストにも評判。気になる肌悩みをカバーしつつ素肌感を活かした仕上がりは素肌以上に美しく、つけ心地も軽やか。
市場初となる製品も多くて、たとえばピンクベースの白っぽい肌が主流だった90年代に極薄仕上げのイエローベースのスティック型ファンデーションを誕生させ、独自のテクニックとともに「究極のヌード肌」を提案。メイク界に“ナチュラル”の旋風を巻き起こす。
最近では、世界三大漢方の一つ「冬虫夏草」を初めてファンデーションの処方に採用したインテンシブ スキン セラム ファンデーションが爆発的なヒットアイテムに。歴代No.1ファンデの4倍の売上げを叩き出し、購入者の5人に1人がリピートするというから驚き。
今年25周年を迎え、生みの親であるボビイさんは何を想い、どんな未来を見つめているのか? ベースメイクのことも聞きたい! というわけでPRの方に質問状を託したら、ご本人から返事が。今回はそのメッセージをもとにボビイ ブラウンのベースメイクに迫りたいと思う。
2016.09.03(土)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一