【春の食材】新じゃが(じゃがいも)

じゃがいも写真

 「新じゃが」(じゃがいも)はカリウムの含有量が野菜類でトップクラスです。カリウムは利尿を促し、むくみの解消に効果的な成分です。また、じゃがいもに豊富に含まれるビタミンCは、主成分であるデンプンに包まれているため加熱しても壊れにくいので、調理の幅が広く使いやすい食材です。実はナス科の植物で、マクロビ的には体を冷やす陰性に分類されるため寒い時期には食べることを控えたり、オーブン料理などできるだけ陽性に傾ける調理法でいただきます。

 東洋の陰陽五行説によると、冬は引き締める陽性のエネルギーが満ちている時期のため、心身ともに固く閉ざされていたものが、春には緩める陰性のエネルギーに入れ替わるため、開放的な状態へと変化します。春に風邪を引いたり、不快な花粉症などの症状が出るのも、冬の間にため込んだ毒素を出す生理的現象(デトックス)とも考えられています。

 日に日に暖かさが増す季節には、旬の新じゃがのデトックス効果とビタミンCで、体の内側からキレイを作っていきたいですね。

◆「新じゃが」のマクロビレシピ

新じゃがのポテトサラダ

 マヨネーズの替わりにオリジナルの豆腐マヨネーズを使う、ポテトサラダのマクロビレシピです。豆腐マヨネーズはポテトサラダだけでなく、幅広く活用できるので覚えておくと便利ですよ。

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新じゃがとワカメのニョッキ

 小麦粉のかわりに片栗粉を使ったニョッキに合わせるのは、濃厚な味わいのココナッツクリームにニンニクと黒こしょうをきかせたソース。グルテンフリーのマクロビレシピです。

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春野菜のオイルフォンデュ

 春においしい新じゃが、新玉ねぎ、春キャベツを使ったオイルフォンデュレシピを紹介します。手間をかけず、コツもなし。素材任せの簡単なお料理ながら、おもてなしにも喜ばれる一品です。

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2016.04.01(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平