【春の食材】ヨモギ
「ヨモギ」は日本全国どこでも生えるキク科の多年草です。
桃の節句の菓子である菱餅の緑の部分や、端午の節句の柏餅に使われるなど春に旬を迎える野草です。漢方では「艾葉(がいよう)」と言って止血薬として用いられてきました。また、含まれているクロロフィルにより造血作用を促進させるので、貧血予防や生理不順の改善に効果がある食材です。マクロビ的にも、ヨモギには浄血作用があると言われています。市販のヨモギパウダーを使えば、いつでも手軽に料理に使うことができます。
日頃から、甘いものや揚げもの、ジャンクフード好きの方は血液が酸性に傾きがちです。酸性の血液は様々な病気の原因となるだけでなく、美容の大敵である肌荒れの原因となります。キレイな肌の下にはキレイな血が流れていることを忘れずに、ヨモギを取り入れて血管美人、素肌美人を目指しましょう!
◆「ヨモギ」のマクロビレシピ
ヨモギの蒸しパン
市販されているヨモギパウダーを使って手軽に薬膳風蒸しパンを作ります。生地には黒ゴマを混ぜ込み、クコの実をトッピング。準備から片づけまで30分もあればできてしまう簡単マクロビレシピです。
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中村恭子 (なかむら きょうこ)
地産地消料理研究家/健康管理士
クシマクロビオティックス・コンシェルジュ/食育アドバイザー
2011年東京都より長野県茅野市に移住。同年、自身のプロデュースするオールベジの焼き菓子を提供するCafe 楢 Oak(カフェオーク)をオープン。また地産の伝統野菜を紹介するイベントの企画・運営や、それらを使ったオールベジ料理・菓子のメニュー開発等を行う。東京・蓼科で月に一度オールベジ料理を食べて学ぶ料理教室を主催。
ブログ(毎週水曜日更新) http://www.cafe-oak.net
※カフェの営業はゴールデンウィーク・夏季シーズンのみ
Facebook https://www.facebook.com/kyoko.nakamura.18
撮影/秋元良平 http://ryohei-akimoto.jp
Column
自分にも地球にも優しい
「週1回ベジ食」のすすめ
週に1回、お肉を控えて野菜を中心にした食事をする「週1回ベジ食」はじめませんか? 「週1回ベジ食」は、体に優しいのはもちろん、肉食をやめることで地球温暖化の原因のひとつと言われる無理な畜産の抑制にもつながる、地球にも優しい食スタイル。自分と地球をいたわる、ヘルシーなだけでなくちゃんとおいしい「週1回ベジ食」レシピをご紹介します。
2016.04.01(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平