【春の食材】ブロッコリー

 「ブロッコリー」は地中海沿岸を原産とするキャベツの仲間、アブラナ科の野菜です。

 β-カロテンとビタミンCはキャベツの4倍とも言われており、またファイトケミカルの一種であるスルフォラファンという成分が、ガン予防に役立つことで注目されています。

 さらにβ-カロテンは、皮膚や粘膜を強化し免疫力をアップさせる働きがあります。

 マクロビ的には温暖な地域でとれることから陰性に分類されます。しかし、形が丸く閉まっていて比較的堅いため、極端に体を冷やす性質はないと考えられています。冷え性の方でも、じっくり煮込んでスープの具材としたり、塩や味噌など陽性の調味料と合わせる工夫をすれば安心です。

 春は憂鬱な花粉症の季節です。免疫力を上げ、体質を改善することも対策のひとつ。ブロッコリーと一緒に、体質改善に役立つ発酵食品を取り入れて、花粉症シーズンを乗り切りましょう。

◆「ブロッコリー」のマクロビレシピ

ブロッコリーのホットサラダ

 ブロッコリーは茹でずに、蒸し煮にすることで旨みを引き出すのがポイント。ガーリックの風味をきかせたオリーブオイルと、味噌を合わせて作ったソースでいただきます。

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ブロッコリーの湯葉あんかけ

 体を温める効果が高く、葛根湯の原料ともなる食べるお薬とも言われる「葛」を、優しい口当たりの湯葉のあんかけにして、ブロッコリーにあわせていただきます。

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2016.04.01(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平