穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティック。この連載では旬の食材を使った簡単マクロビレシピを紹介します。オールベジとは思えないしっかりしたおいしさと食べごたえは、週末のブランチや友人の集まるパーティレシピにもぴったり。ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめましょう。
「ブロッコリー」のホットサラダ
旬のブロッコリーを使って、おいしさをさらに引き出す調理法でホットサラダを作ります。その方法とは茹でるのではなく、少量の塩と水で蒸し煮にすること。蓋をして弱火でじっくり加熱することで、野菜の旨みを引き出します。
ソースは、ガーリックの風味をきかせたオリーブオイルと、味噌を合わせて作ります。ガーリックと味噌が合わさることで、まるでアンチョビのような味わいになり、濃厚なバーニャカウダ風に仕上がります。グリル野菜はもちろん、生野菜との相性も抜群です。また、パスタソースにもおすすめです。
簡単に作ることができるので、お好みのおいしいアレンジを見つけて楽しんでくださいね。
【旬の食材】ブロッコリー
「ブロッコリー」は地中海沿岸を原産とするキャベツの仲間、アブラナ科の野菜です。
β-カロテンとビタミンCはキャベツの4倍とも言われており、またファイトケミカルの一種であるスルフォラファンという成分が、ガン予防に役立つことで注目されています。
さらにβ-カロテンは、皮膚や粘膜を強化し免疫力をアップさせる働きがあります。
マクロビ的には温暖な地域で摂れることから陰性に分類されます。しかし、冬に旬を迎えること、また形が丸く閉まっていて比較的堅いため極端に体を冷やす性質はないと考えられています。冷え性の方でも、じっくり煮込んでスープの具材としたり、塩や味噌など陽性の調味料と合わせる工夫をすれば安心です。
春は憂鬱な花粉症の季節です。免疫力を上げ、体質を改善することも対策のひとつ。ブロッコリーと一緒に、体質改善に役立つ発酵食品を取り入れて、花粉症シーズンを乗り切りましょう。
2015.02.27(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平