穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティック。この連載では旬の食材を使った簡単マクロビレシピを紹介します。オールベジとは思えないしっかりしたおいしさと食べごたえは、週末のブランチや友人の集まるパーティレシピにもぴったり。ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめましょう。
「レモン」のラッシー風
疲労回復効果のあるクエン酸と、美肌作りに欠かせないビタミンCがたっぷりの国産レモン、イソフラボンたっぷりの豆乳を使ってラッシー風ドリンクを作ります。
レモン果汁の酸と豆乳のタンパク質が反応して、まるでヨーグルトドリンクのようになる様子は何度作っても楽しいもの。シンプルな材料と火を使わず混ぜるだけの簡単な作業でできるので、小さなお子さんならお母さんと一緒に、お手伝いができる年齢ならお子さんに作ってもらってもいいですね。
ヨーグルトのように、グラノーラやフルーツにかけて食べるのもおすすめです。
【旬の食材】レモン
「国産レモン」は、緑のものでは10月くらいから、黄色く色づいたものは12月~3月にかけて旬を迎える果物です。
レモンと言えばビタミンCの代名詞のような果物ですが、含まれるビタミンCの約半分は皮の部分に含まれています。ワックスや残留農薬などの心配がなく安心して皮ごと使える国産のものが手に入る季節には、ぜひ取り入れていただきたい食材です。
マクロビ的にレモンは酸味に分類される春の味覚です。そして酸味は肝臓をいたわると考えられています。
暦のうえでは立春を過ぎれば春の到来となりますが、まだまだ寒い日がつづきます。寒い冬についついこってりとしたお料理で体を温めようと高カロリーの食事をとりがちの方、疲れやすい、ちょっとしたことでイライラするなど思い当たることがある方は、肝臓が弱っているのかもしれません。
レモンのフレッシュな香りには気分をリフレッシュさせてストレスを軽減する作用があること、含まれるクエン酸には疲労回復効果があることが知られています。
「今日はちょっと疲れたな」、そんな時には爽やかな香りと酸味で心身ともにリフレッシュしてくださいね。
2015.02.06(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平