【2007】『婦人公論』が更年期以後の「性」というタブーに挑む
2007年から2014年まで一定の支持を集めたのが『婦人公論』別冊の『快楽白書』。タブー視されてきた更年期以後の性を考える内容は、それが企画されただけで大人世代を鼓舞したはずだ。
更年期に揺らぐ体の問題に斬り込むと同時に、多くがセックスレスに悩む事実も浮き彫りに。更年期を生きる読者に行ったアンケートでは、性生活の頻度は平均月に2.4回。「一生、SEXしたいか?」に42%がYES。
もともと関心の高い読者層であるからこその数値とは言え「一生」への意気込みには今の大人世代の生命力の強さを感じた次第。
【2016】「さよなら『死ぬまでSEX』妻からの伝言」でわかった女たちの苦痛
女性の快楽白書へのアンサー的な「死ぬまでSEX」企画を大当たりさせたのが、『週刊現代』。高齢男性の性を煽り、セクハラを助長しないか、医学的に問題ないのかとの疑問をよそに企画は当たり続けるが、2016年いきなり「さよなら『死ぬまでSEX』」と言い出した。
女性は50代で22%、60代で12%しか望んでいないとのデータから、バイアグラを飲むような努力は迷惑だったかもという気づきの記事だったのだ。その後はムック本で“幸せなSEX”を大人しめに提唱。男と女は結局のところ死ぬまですれ違うのである。
CREA 2025年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
