「プレデター」シリーズ最新作、『プレデター:バッドランド』でアンドロイド・ティアの日本版声優を務めた早見沙織さんにインタビュー!
シリーズで初めてプレデターが“主人公”となる本作の魅力と、ご自身が演じたティアの役作りについてお聞きしました。
――『プレデター:バッドランド』で、ティア役日本版声優のオファーを受けた時のお気持ちをお聞かせください。
実は、「プレデター」シリーズの新作映画が公開になることは、オファーをいただく前から知っていました。ティアを演じたエル・ファニングさんが、インスタグラムで予告映像を投稿されたのを拝見して、面白そうな作品だと思っていました。
これまでにない新しいプレデターが観られそうだと楽しみにしていたので、日本版声優のオファーをいただいた時は、驚きとともに、すごく嬉しかったです。
――これまでの「プレデター」シリーズへの印象は?
「プレデター」シリーズは、幼少期に親が観ていたのをきっかけに、私も観るようになりました。私の中では、得体の知れない怖い存在で、“戦いに強いハンター”というイメージがあったのですが、本作でそれがガラリと変わりました。
――どんなふうに変わったのですか。
これまで、狩りをする戦士として描かれてきたプレデターは、敵役として登場することがほとんどでした。それが、本作では初の主人公です。しかも、アンドロイドのティアが介在することで、プレデター・デクの思考が言語化され、「プレデターは、こんなことを考えていたのか」と、親近感が湧きました。
孤高のハンターのプレデターが、誰かとバディを組むのも本作が初めてです。ティアと関係性を構築していく過程でも、プレデター・デクの気持ちに寄り添うことができた気がします。
――人間ではない、アンドロイドという役にどう向き合われたのか教えてください。
アンドロイドというと、感情の起伏に乏しいイメージを勝手に抱いていましたが、ティアはすごく表情が豊かです。陽気でチャーミングなキャラクターなので、私自身も楽しみながら収録に臨みました。
私は緊張しやすい性格で、はじめての現場はどうしても緊張してしまうことが多いんです。ですが今回は、できるだけ自分の心を開いて、開放的な気持ちで最初のシーンに臨みました。
――アンドロイドというよりも、ひとりのキャラクターとして向き合った?
そうですね。ティアを演じるにあたっては、「アンドロイドだからこうしよう」というのは、むしろ考えないようにしていました。
それよりも、誰よりも豊かな表情をもち、デクと積極的にコミュニケーションが取れる能力を有するなど、人間やアンドロイド、プレデターといった“種”の垣根を越えて交流ができるティアというキャラクターを大切に演じました。もしティアが人間だったのであれば、まったく違う演じ方になっていたかもしれません。
