パーム油

マクロビオテック食材「パーム油」の写真

 アブラヤシからとれる植物油。近年、パーム油が環境破壊をしている、パーム産業で働く人たちが劣悪な労働条件で働かされているという話を聞いたことがある方は、「パーム油が原料となるショートニングはだいじょうぶ?」と心配されるかもしれません。パーム油を材料として販売されているショートニングは製造時に水素添加されておりトランス脂肪酸を含んでいますが(カップラーメンや洗剤などの原料となるものが多い)、中には圧搾法で抽出し水素添加をせずに、また原料の栽培時に森林伐採や焼畑は行わず、自然の循環を生かした有機農法を実践している商品もありますので、その点を商品選びの参考にしていただければと思います。またトレーサビリティの確かなものということも大切なポイントです。無味無臭のため、揚げ物や炒め物などの普段の料理に、またパンやパイ生地、クッキーなどの菓子作りに使うことができ便利です。

2016.02.19(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平