(3) 出発時刻と到着時刻が1分きざみで分かる

 結果は次のように表示されますが、とにかく注目したいのは画面下の「運行表」の右手にある「出発時間」と「到着」。過去11日間の時刻を1分単位で正確に知ることができます。到着時刻についてはこの11日間で最も遅く到着した日を基準にスケジュールを組み立てれば、遅延の心配を軽減できます。

過去11日の1分刻みの発着時刻は画面下に表示される。

(4) 登録すれば過去3カ月の正確な運行時刻がわかる

 11日間ではちょっと不安に思う人もいるかもしれません。その場合は画面左上の「FlightAwareに登録する」をクリックして登録をすませてしまいましょう。もちろん無料です。登録がすんだら、こんどはやはり画面左上で「ログイン」してから航空便の検索をすると、画面下に「さらに→」というボタンが表示されます。これをクリックすると過去3カ月の時刻を見ることができます。有料会員になればさらに過去までさかのぼれますが、とりあえずは3カ月分でも十分でしょう。

ログインすると過去3カ月まで見られる。これだけあれば過去のフライトの状況がほぼ完全に把握できる。

(5) リアルタイムで飛行機が飛んでいる姿を楽しめる

 飛行機のリアルタイム情報という意味で面白いサイトを一つ紹介しておきましょう。その名はフライトレーダー(外部リンク)。外部リンク先をとりあえずクリックしてみてください。黄色い飛行機がちょっとずつ動いているのがわかると思います。これは実際にいま日本付近を飛んでいる飛行機の動きを示しています。さらに飛行機のところにカーソルを持っていくと機種、高度、速度などまで分かるというすぐれもの。

 最近はWi-Fiで機内でもインターネット接続ができるようになったので、恋人や友人、家族などに「いまそのフライト、高度35000フィートを超えたよ」とか、中国からパキスタンに入ったね」と伝えると相手に驚かれるかもしれません。私の知人の女性は、夜中に飛行機が動くのをなんとはなしに眺めているのが楽しいといいます。気に入ったらアプリをダウンロードして、スマホで見るのもおすすめです。

フライトレーダーの画面。北朝鮮の上空を避けて飛ぶ姿や上海上空にフライトが集中することなどがわかり、見ているだけでも楽しめる。

橋賀秀紀(はしが ひでき)
トラべルジャーナリスト。筑波学院大学非常勤講師。東京都生まれ。著書は『エアライン戦争』(宝島社)など。海外渡航暦は200回以上。

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2015.12.21(月)
文=橋賀秀紀