チャイナタウンのお気に入りレストランはモロッコ&レバノン料理
まぁ、それにしてもあれだけ怖くて近寄りづらかった「チャイナタウン」でありますが、アートの街としてここ数年注目を浴びてからというもの、あれよあれよと今やハワイアン・トレンドの中心地。話題のレストランやらナイトスポットが、行く度に続々とOpenしていて、もはや「リトル ブルックリン」状態化しております。
そんな中で今、僕の一番のお気に入りはというと、ラム肉が苦手なもんで今まで敬遠していたものの、友人に「もちろんチキンもビーフもあるから大丈夫だよ~」と背中を押され、試しに一度トライしてみたらあまりに美味しくてハマりにハマってしまった、食通なロコ絶賛のモロッコ&レバノン料理の「Kan Zaman」!!
オレンジ&サックスブルーのコントラストがスタイリッシュすぎるインテリアは、だいぶ暗めな照明とも相まって、その怪しげなエキゾチック度をさらに高めており、ここは本当にハワイなのかと一瞬わからなくなるほどの神秘的な空間……。まさにアートの街の人気レストランといった感じであります。
料理はというと、やはり量が半端なく出てきますので、僕のオススメ的なオーダーの仕方としては、グランドメニューに載っている、チリライスのチリの味に似たフレッシュハーブとスパイスの効いた濃厚なお豆のスープ「Lentil Soup」か、日替わりのスープ(写真は「アーティチョークのクリームスープ」)あたりの汁ものひとつをふたりでシェアするぐらいからスタートし、 あとはメインコースをひとりひとつでもう十分!!
右:串刺しチキンがライスの上に載った「Chicken Taouk」。
ラム系が苦手でまったくのお子ちゃま的な僕としてはピラフ的なライスの上に串刺しのGrilled ChickenをのせてHummus & Pitaを添えた「Chicken Taouk」や 、レバノンライスの上にスライスされたチキンや野菜をのっけてHummus & Pitaを添えた「Chicken Shwarma」、それの薄切り味付けビーフ版の「Beef Shwarma」なんかがオススメ!!
右:その薄切りビーフ版の「Beef Shwarma」。
一見難しそうなメニュー構成ですが、実は3種類ぐらいの料理手法の中から、ラム、チキン、ビーフのどれかを選ぶだけなので、理解してしまえばそんなに恐れることはございません……。
その他、「ベジタリアン」や「ラム」の「クスクス」なんかもメニューにございますので、お好きな方は是非一度試してみたらいかがでしょうか??
あっ、そうそう、「Catch of the Day」でよく見かける「ラムチョップ」もラム好きな方にはたまらないとの噂が……。確かに、見た目にも濃厚なブラウンソースを見たら、食べられない僕ですら興味をそそるビジュアルではあります。
こういった種のものは「騙されたと思って食べてみて!」と言われては騙され続けているものですから 、なんせいまだ口にしておりませんので美味しいのか美味しくないのかは、僕はわかりません(トホホ)。
右:開放的で心地良いパティオ席。
壁の色が素敵すぎる店内も落ちつくんですが、一番人気の開放的で心地良すぎるパティオ(中庭席)では、生演奏なんかもやってたりして、恋人同士でラブラブ語らうには絶好のシチュエーション。フレンドリーでかっこよすぎる店員さん達も含め、何もかもが美しすぎて、いやいや本当にここはまた僕のアート心を思いっきりくすぐる、あまりにグラフィカルなレストランのひとつ !!
かつ「BYO」(お酒は持ち込み)ということで、まさかの激安ですので、みなさま怖がらず是非一度訪れて、日本では決して味わえないこの異国情緒溢れるアートフルな時間を味わってみたらいかがでしょうか?
「アート」と「食」なんて一見まるで関係なさそうに感じますが、時代と共存して勝ち残っていくには、やはり何事も「美」を追求する立場としてしっかりと繋がっているわけでありますなぁ、ふむふむ……。
Kan Zaman(カン ザマン)
所在地 1028 Nuuanu Ave, Honolulu, HI 96817
電話番号 +1-808-554-3847
営業時間 11:00~21:30(金・土曜 ~22:30)
定休日 日曜
URL http://kanzamanhawaii.com/
小川カズ(おがわ かず)
ファッションディレクター&フォトグラファー。東京、青山生まれ。80年代半ばから当時まだ数少ないスタイリストとして活動を開始し、堺正章、石田純一、片岡鶴太郎、武田修宏などを担当する。99年からはフォトグラファーとしても活躍。ハワイと東京に拠点を構えて活動する。
Column
小川カズのいい加減でアロハな裏ハワイ
スタイリストの草分けとして堺正章、石田純一などのスタイリングを長年手がけ、フォトグラファー、ファッションディレクターとしてテレビや雑誌で活躍の小川カズさん。実は30年以上にわたる筋金入りのハワイマニアとしても知られています。ハワイ好きが高じてコンドミニアムまで購入、いまや東京とハワイを生活拠点としている小川さんが、メディアには載らない「裏ハワイ」の面白さを紹介します。
2015.12.18(金)
文・撮影=小川カズ