「ハレクラニ」や「トランプ」 より、お忍び超著名人が多いホテル

 古き良きハワイを好む僕的には、若い頃からあまりに人混み溢れ、日本語(特に関西弁! 笑)が飛び交う“Waikiki”があまり得意ではなかったもので、18歳で初めて訪れてからコンドミニアムを購入するまでの30年間の定宿はずっと、ダイアモンドヘッドに近い「The New Otani Kaimana Beach Hotel」と決まっておりました。

左:ワイキキよりダイアモンドヘッドに近い「The New Otani Kaimana Beach Hotel」。
右:海が目の前に見えるラナイ付きの部屋。

 プールはないものの、このホテル最大の魅力であります目の前に広がる美しいビーチときたら、ワイキキからわずか5分と離れてはいないといった好立地にもかかわらず、日本人がほぼ100%いないという嬉しすぎなシチュエーション!!

左:目の前に広がる美しいビーチには日本人はほとんどいません。
右:地元民がワンコとともにやってくる。

 だから何ひとつ気を使わず、ただただのんびりするだけの、上級者としてのハワイ本来の楽しみを味わう最適な場所なんであります!!  そしてワンコ天国なのも、僕的にはポイントが高い(笑)。

 さらにさらに、ここもまた、知るひとぞ知る強烈なパワースポットとして有名で、波打ち際を裸足で歩くだけで心身ともにリセットされていく、ハワイでも屈指の“癒しのビーチ”とも言われています……。

左:地元の親子連れもたくさん集う。
右:心身ともにリセットされるハワイ屈指の“癒しのビーチ”。

 ただし、いまは某モデルブロガーが「ハワイNo.1のブレックファスト」としてエッグベネディクトを紹介したのがきっかけで予約が殺到。なかなか入店できなくなった、ホテル1Fにある「ハウツリーラナイ」で有名になってしまったのが残念ではありますが、客室は昔から団体やツアーを取らない方針なので、相変わらず日本人はあまり宿泊していない模様であります(ゆえにココのスイートルームこそ「ハレクラニ」や「トランプ」 などの高級ホテルより、実はお忍び超著名人多し)。

 連載第1回で「オーシャンビューを好むのは日本人だけ!」と書かせていただきましたが、それはあくまでも住居の話……数日間だけのショートトリップなら、やはりシーサイドをしっかりキープして、ボズ・スキャッグスの「We're all alone」をかけつつ、シャンパン片手にラナイ(ここは古いホテルなのでラナイがしっかりあります!!)から眺めるサンセットタイムほど人生至福の時はありません……。

ラナイから眺めるサンセットが抜群。

 OAHUでのサンセットは、ここのホテル&ビーチか、お隣の老舗フレンチ「ミッシェルズ」からの眺めが確実にNo.1でありますので「ロマンティック大好き」カップルの方々は、毎夕暮れ時にはルンルン指を絡めあいながら、このあたりに集まりましょう……。

The New Otani Kaimana Beach Hotel
(ニューオータニカイマナビーチホテル)

所在地 2863 Kalakaua Ave, Honolulu, HI 96815
電話番号 +1-808-923-1555
URL http://www.kaimana.com/index_jp.htm

2015.11.27(金)
文・撮影=小川カズ