お気楽ゴルフを楽しんだあとにはサウスキングストリートへ

 女子的にハワイといえばショッピングにエステからはじまり、パンケーキ、アサイーボウル、シェイブアイス……の「流行もの食べ比べツアー」など様々な楽しみ方があると思いますが、男子的には何と言ってもやっぱりゴルフ!!

ただただ心地よいだけのハワイゴルフ。

 と言っても実は僕自身、ゴルフを始めたのはつい最近の話で、それまでは、「死ぬまでゴルフなんかしない!!」と豪語していたぐらいまったく興味がありませんでした。こう見えて、幼い頃からトップクラスのリトルリーグで鳴らした実績があったもので、常に体育の成績は学年No.1……なので、野球やテニスをはじめ、ほとんどの球技が得意であったがために、ずっと長い間「動いてるボールを自由自在に扱えるのに止まってるボールが自由にならないわけがないでしょ!」と高を括っていたわけです……。

 しかし、いざやってみたら、あ~た! ボールがまともにひとつも当たらないっていうじゃありませんか~!! あんだけ他の球技では「さわらせないよ!」と僕の手の届かないところに逃げていく意地悪なボールたちをバンバン打ち返していたのに、「どうぞご自由にあなたの好きなように飛ばしてください!」とただ目の前で止まっているだけのボールを打つことがまったくできない……。

 その衝撃的事実にショックを受けた僕は、それを持っているとゴルフ場はもちろんのこと、ホテルやレンタカー、場合によってはショッピングに飲食まで、相当な額でディスカウントされる、当時はまだ日本人でも取る資格があった(今は不可)「カマアイナ」というハワイローカルの人専用のシステム(要はハワイのドライビングライセンスなんですが)を取得して、日本人だと150~200ドルするプレイフィーを30~40ドルにしてもらい、毎日ひとりゴルフに打ち込むようになったというわけです。

 ゴルフとはまさに孤独なスポーツで人生そのもの……。誰のせいでもない、体調管理からメンタルな部分まで、全て自分の責任であるというところに男のロマンを感じてしまったのかもしれませんが、そこはやはり軟弱者のわたくし……、ふらっと行ってスコアも気にしないで、ただただ心地よいだけのハワイゴルフは大歓迎なんですが、早起きして何時間もかけて行ったはいいけど、クラブハウスの決まりは厳しいわ、コースは狭くてOBだらけだわ、なんつう日本でのラウンドはあまり乗らないといったところが現実であります(苦笑)。

2015.11.13(金)
文・撮影=小川カズ