僕的にもダントツの
トップランキングなお店
東京では一応職業柄、超イタリアオヤジとして名高いわたくしでありますが(笑)、これまたハワイという場所は全くと言っていいほどイタリアンファッションが似合わないところでありまして。
それらしきジャケットやパンツどころか、イタリアらしい素材感のよいカットソーやニットですらなんか場違いな感じが否めない……というかむしろかっこ悪くすら思えてしまうのはなぜなんでしょうかねぇ~?
「郷にいれば郷に従え」ではないですが、やはりメイドインUSAのコットン素材等のいつ水に濡れても構わないようなもので、すぐ乾く的な、砂浜や公園のベンチに脱ぎ捨てても全然気にならない的などうでもいい服の方がハワイの青い空の下では馴染んでしまうわけです。
やはりこの大自然の中でこんなにも心地よい風に抱かれていれば、人としてそんな「こだわりのイタリア」みたいなちっぽけなことにこだわっているといった行為自体が馬鹿らしく思えてしまうのかもしれません。
実際この島で暮らしていると、毎日ブルーからオレンジ、パープル、そしてグリーンにまで色を変えていく最高のサンセットさえ見られれば、もうなんにもいらなくなってしまうわけですからね……。
ということでその「こだわり」というやつは「食」にも共通しておりまして、こんだけ昔から長い間行き来していると、やはり若い頃は好んで行っていたジャケット不可欠のような高級で気取ったお店からは自然と足が遠退くわけです。
やはり現地のローカルたちが集まるお店……つまり美味しいのは当たり前ですがTシャツ&ショーツで行けて、そんなには綺麗な店構えではないにせよ、安くて安心で居心地がいいレストランばかりに通ってしまうわけであります。
今回はその代表的な僕の通い続ける超オススメな「街の中華屋さん」をご紹介しましょう!!
ローカルの誰もが口を揃えて「ハワイで一番美味しいチャイニーズ」として名前を挙げる、メディアも大注目の大人気店「DEW DROP INN(京露)」。
もちろん僕もその意見には大賛同なわけでありまして、質素でこじんまりした中に温かみがあって、ついつい長居してしまう店内の雰囲気や、店のスタッフたちも含め、僕的にもダントツのトップランキングなお店であります。
ハワイのチャイニーズというと、なぜか韓国人経営のお店がとても多く、席に着くやいなや「キムチ」が出てくることも少なくはないんですが、もはやこの島では有名人でもあるオーナーシェフ、チャーリー・ツァイ氏が1988年に開いたこの店は、彼の祖国でもあります「台湾」の影響を受けた、上海、広東、四川等のどのジャンルにも区切らない、いいとこ取りのオリジナル料理……。なのでやはりメニュー数も豊富なため、初めて行かれた方は何をオーダーしていいのか、正直とても困ってしまうことでしょう。
しかしこの店の親切なところは その全ての料理写真に番号がついたフォトメニューを渡されますので、なんとなくそれを眺めながらフレンドリーな店員さんに「これ美味そうだなぁ~。」と指差すだけでオーダー完了……。あとは思う存分熱々の絶品料理を食べまくるのみであります!!
2017.02.23(木)
文・撮影=小川カズ