ハワイ語で「白い貝」を意味する
「ププケア・ビーチ」
「ノースショア」というとみなさんはすぐに何を思い浮かべるでしょうか?
やはり「世界的なサーファーの聖地」とか「古き良きオールドハワイアンのイメージをそのまま残すハレイワタウン」とか。グルメな一面からも、カフクシュリンプやフリフリチキン、シェイブアイス……。
今やハワイでも1位2位を争う大観光地としてスポットを浴びまくっておりますが、元々はどこまでも無限に広がるパイナップルやサトウキビのプランテーションで栄えた静かな街でありました。
そんなノースショアにあるのが、オアフ島では「ハナウマベイ」に次いで有名なシュノーケリングポイントであり、海洋生物保護区にも指定されているのにあまり日本人には知られていない、ハワイ語で「白い貝」を意味する「ププケア・ビーチ」。
その真ん中にある、岩礁に囲まれた「タイドプール」はローカルキッズの遊び場として大人気なんですが、そのもっと先の奥に、サーフィンもしない、フリフリチキンにもまったく興味のない僕がわざわざノースショアまで足を運ぶ場所があります。岩場にたたずむ8つの巨大な石たち……伝説の「ペレズ・フォロワーズ」であります!!
その昔、僕の守護神でもあり、火山の女神であります「ペレ」様がハワイ島に戻る途中、ここ「ププケア・ビーチ」へ立ち寄った時に地元のファミリー8人に目撃されてしまい、怒った彼女がその家族を「石」に変えてしまったという伝説が残っておりまして、その後これらの石たちは周辺の守り神となり 訪れた人たちにパワーを与えているとのこと……。
それらを抜け、今までのゴツゴツとした岩場がなくなったと思ったら、いきなりひと気もまばらな美しすぎる砂浜が広がっています。なんかその8つの石たちがすべての苦しみや悲しみを塞ぎ、取り除いてしまっているかのようで なんかやたら神秘的な感じであります。
僕もここぞとばかりのパワーチャージ!!
「マカプウ・ヘイアウ」に行く時もそうですが、さすが火の神、そして太陽の神でもあるペレ様。今回もご覧の絵に描いたような青空……いつも本当に感謝であります。
2017.04.27(木)
文・撮影=小川カズ