美食と美酒で初対面とは思えない盛り上がり!
右:かなり混んでいると思ったら、これは空いているほうなのだとか! どれほどの人がこの小さな店に押し寄せるのか想像がつかない。
次のバルは、さっきのバルと同じ道の少し先にある「ボルダ・ベリ」。「わー、中は人がいっぱい!」というと、アランチャは、「こんなの混んでいるうちに入らないわ。混んでくると、お店の中に立っているのもままならないくらいになるのよ」と。
こんな小さなお店に大勢の人が入って、いったいどうやってコントロールしているのかと不思議になる。このバルは、カウンターにピンチョスを並べていない。すべてオーダーが入ってから作るという。
このバルのお勧めメニューはチーズリゾット。米ではなく、ご飯粒のような形をしたパスタ、リゾーニを使っている。そしてカニのラビオリ。サーモンとトマトを使ったスープ、サルモレッホも濃厚で旨味と香りが広がる逸品だった。合わせたのはゴデーリョ種のブドウを使った白ワイン。奥行きのある味の料理によく合う。
Borda Berri(ボルダ・ベリ)
所在地 Fermín Calbetón 12, 20003 Donostia, Gipuzkoa
電話番号 +34-943-430-342
右:「ガンダリアス」は、店内も外もかなりにぎわっていた。
次のバルは、コンスティトゥシオン広場を通って少し歩いた先、アゴスト31通りにある「ガンダリアス」。アランチャが、「みなさん、いよいよお肉の出番よ。おいしい赤ワインでどうぞ!」と言うと、参加者から歓声があがった。
まずは、濃厚な羊の乳を使ったバスク地方のチーズ、イディアサバル、イベリコの生ハム、そして、サーロインステーキ! ピンチョスにサーロインステーキがあるなんて。
アランチャが選んだワインは、「トゥルス」という、リベラ・デル・ドゥエロで造られた赤ワイン。これもおいしい!
ここまで来ると、参加者同士もかなり打ち解けてきて話も弾む。オーストラリア人のカップルは、仕事でロンドンに駐在中で、あと1年ほどでシドニーに戻るという。シドニーから来た3人グループに、シドニーのどこに住んだらいいか相談までしていた。
そして、次のバルへ。なんて楽しい!
Gandarias(ガンダリアス)
所在地 31 de Agosto Kalea, 23, 20003 Donostia, Gipuzkoa
電話番号 +34-943-426-362
URL http://www.restaurantegandarias.com/en/
2015.09.22(火)
文・撮影=たかせ藍沙