美食と美酒で初対面とは思えない盛り上がり!

左:「ボルダ・ベリ」の外には人があまりいなかったが、中に入ってびっくり。
右:かなり混んでいると思ったら、これは空いているほうなのだとか! どれほどの人がこの小さな店に押し寄せるのか想像がつかない。

 次のバルは、さっきのバルと同じ道の少し先にある「ボルダ・ベリ」。「わー、中は人がいっぱい!」というと、アランチャは、「こんなの混んでいるうちに入らないわ。混んでくると、お店の中に立っているのもままならないくらいになるのよ」と。

 こんな小さなお店に大勢の人が入って、いったいどうやってコントロールしているのかと不思議になる。このバルは、カウンターにピンチョスを並べていない。すべてオーダーが入ってから作るという。

チーズリゾット。使っているのは米ではなく、リゾーニというご飯粒サイズのパスタ。
スイートクラブ(カニ)が入ったラビオリ。表面はこんがり香ばしく焼いてあって中はジューシー!

 このバルのお勧めメニューはチーズリゾット。米ではなく、ご飯粒のような形をしたパスタ、リゾーニを使っている。そしてカニのラビオリ。サーモンとトマトを使ったスープ、サルモレッホも濃厚で旨味と香りが広がる逸品だった。合わせたのはゴデーリョ種のブドウを使った白ワイン。奥行きのある味の料理によく合う。

Borda Berri(ボルダ・ベリ)
所在地 Fermín Calbetón 12, 20003 Donostia, Gipuzkoa
電話番号 +34-943-430-342

左:コンスティトゥシオン広場。旧市街の中心で、視界が開ける唯一の場所。ここにもバルがある。
右:「ガンダリアス」は、店内も外もかなりにぎわっていた。

 次のバルは、コンスティトゥシオン広場を通って少し歩いた先、アゴスト31通りにある「ガンダリアス」。アランチャが、「みなさん、いよいよお肉の出番よ。おいしい赤ワインでどうぞ!」と言うと、参加者から歓声があがった。

赤ワインにあう濃厚な羊のチーズ、イディアサバル。
イベリコの生ハム。やっぱりスペインといったらコレ!
ふんわりとしたサーロインステーキ! 青唐辛子と粗塩だけというシンプルさで素材の味が引き立つ。お腹がいっぱいになってきたけどまだまだ食べたいというときには、バゲットを残すのも手。
アランチャが選んだ赤ワインは、リベラ・デル・ドゥエロという産地で造られた「トゥルス」。

 まずは、濃厚な羊の乳を使ったバスク地方のチーズ、イディアサバル、イベリコの生ハム、そして、サーロインステーキ! ピンチョスにサーロインステーキがあるなんて。

 アランチャが選んだワインは、「トゥルス」という、リベラ・デル・ドゥエロで造られた赤ワイン。これもおいしい!

 ここまで来ると、参加者同士もかなり打ち解けてきて話も弾む。オーストラリア人のカップルは、仕事でロンドンに駐在中で、あと1年ほどでシドニーに戻るという。シドニーから来た3人グループに、シドニーのどこに住んだらいいか相談までしていた。

 そして、次のバルへ。なんて楽しい!

Gandarias(ガンダリアス)
所在地 31 de Agosto Kalea, 23, 20003 Donostia, Gipuzkoa
電話番号 +34-943-426-362
URL http://www.restaurantegandarias.com/en/

2015.09.22(火)
文・撮影=たかせ藍沙