トレンドの太眉に配慮したアイテムも登場
下:ハイライター×アイブローで知的で大きな瞳の印象に。インスタント リフト フォー ブロー 03 2,400円/クリニーク
一方、クリニークからはアイブロウとハイライターをWエンドでひとつにした新作が。これは眉を描いたあと、眉アーチの下の眉骨に沿ってハイライトをのせたり、眉間を際立たせることで眉頭部分を自然に見せたりという具合に、立体感によって自然な眉づくりを可能にする“ひとワザもの”と言っていい。その名もインスタント リフト フォー ブロー。眉まわりの立体感で顔がメリハリを持ち、キュッと引きあがって見えるはず。
インテグレートの“ビューティーガイド アイブロー”は、“パウダータイプ”と“リキッドタイプ”のWエンド。リキッドの方は薄墨極細でリアルな眉毛1本1本が描ける“眉尻用”。つまり眉頭の方はパウダーで、眉尻の方はリキッドでという、ユニークな提案の一本なのだ。なるほど眉は眉山を境に眉頭側と眉尻側では表情が違う。その繊細な違いを表現するのがこの一本なのである。
そしてケイトのラスティングアイブロウは、やはりWエンドながら、パウダーの方は眉毛の影の部分を描く薄い発色の“ホリ眉専用”。つまり、眉の下にぼかすと貼ったような眉じゃなく、とても立体的な仕上がりとなるのだ。これも太眉がトレンドになっているからこその配慮ある一本。
さらにアルマーニの提案は、アイ&ブロー。眉にもラインにもシャドウにも使える一品で、思い切ってこの一品で目もとすべてを仕上げると、印象的で上品な目もとになる。これもひねりがきいた面白い提案だ。形状そのものよりも眉づくりの提案それ自体が斬新な新作たち。目からウロコの眉づくりができるはず。
齋藤薫 Kaoru Saito
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『人を幸せにする美人のつくり方』(講談社)、『大人になるほど愛される女は、こう生きる』(講談社)、『Theコンプレックス』(中央公論新社)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など、著書多数。
Column
齋藤 薫 “風の時代”の美容学
美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍する、美容ジャーナリスト・齋藤薫が「今月注目する“アイテム”と“ブランド”」。
2015.06.30(火)
文=齋藤 薫
撮影=吉澤康夫