薔薇を手にしたイケメンが出迎えるホテルへ
名残惜しいマチュピチュ遺跡を後にして、再びベルモンド ハイラム・ビンガムに乗り込んだ。復路は終点のクスコ、ポロイ駅まで乗った。往路と同様、ペルー音楽のライブを聴きながらあっという間の約3時間30分だった。往路との違いは、走っている間に日が落ちて食事がディナーになったということ。高地に入って3日目、標高3400メートルのクスコに滞在することにした。
クスコでのホテルは、ベルモンド パラシオ・ナザレナス。16世紀に造られた宮殿と僧院を繋げて、スタイリッシュなコロニアル風デザインに改装したホテルだ。パティオが複数あったり、敷地内にチャペルがあったりと、迷路のように入り組んでいるのはそんな歴史から。その分、プライベート感たっぷりだ。
到着すると、イケメンバトラーが一輪の薔薇を手に出迎えてくれた。その笑顔で疲れが吹き飛んだ(笑)。朝食の場所などを一通り案内してくれてから客室へ。そこでゆっくりチェックインとなる。高地ということで、客室には酸素供給システムがあるし、バトラーは24時間駆けつけてくれるので安心だ。
私が滞在した客室は、ベッドルームが広くて快適なうえ、バスルームも特大サイズだった。大理石の床には、ほんのり温かい床暖房が。ウォークインクローゼットに、バスタブ。バスアメニティも各種揃っていた。
ベルモンド ハイラム・ビンガムでクスコに着いた時間は車内での夕食の後。そして翌日は朝のフライト。素晴らしいホテルなのに滞在時間が短く、スパにも行けないのは残念だったが、居心地のいいバスルームで、スパに行った後のようにリフレッシュして、深く眠ることができた。
右:こちらはトリートメントルーム。トリートメント中、ヘッドレストからガラス越しに見えるのは、インカの遺跡!
翌朝は急いで朝食を済ませ(ほんとうは時間をかけたい美味しさだった!)、スパを見せていただいてから空港へ。実は、当日の朝までフライト時間が何度も変更となったため、大事を取って早く出かけることにしたのだ。「ほんの3~4時間後のフライトの時間が分からないなんて!」とびっくりしたが、南米ではよくあることらしい。
ちなみに、このフライトはファーストクラスではない。南米内の移動は世界一周航空券とは別に購入した。ファーストクラスの設定がないフライトだったり、今回利用しているワンワールドの加盟航空会社が飛んでいない路線だったり、何より、今回の世界一周航空券はロングフライトでこそ活きるので、短・中距離の移動は安価なエコノミークラスで飛んだ。
この後は、いよいよボリビアのウユニ塩湖へと南下!
Belmond Palacio Nazarenas(ベルモンド パラシオ・ナザレナス)
所在地 Plaza Nazarenas 144, Cusco, Peru
電話番号 +51-84-58-2222
URL http://www.belmond.com/ja/palacio-nazarenas-cusco/
【日本での問い合わせ先】
ベルモンド ジャパン(ホテル)
フリーダイヤル 0120-229-800
Column
たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周
ファーストクラスで世界一周だなんて手の届かぬ高嶺の花かと思いきや、実はちょっとの工夫でリーズナブルに実現することができるんです。アマゾン川、マチュピチュ、ウユニ塩湖、ナミブ砂漠、南アフリカ、オーストラリア、香港、インドネシア……。トラベルライターのたかせ藍沙さんが体験したとっておきの旅を、ここに公開!
2015.06.19(金)
文・撮影=たかせ藍沙