●Okabe's Opinion
岡部美代治さん(ビューティサイエンティスト)
週2回のオイルマッサージで内側から満ちるツヤを仕込む
「この肌は、健康的なハリ感で肌が満たされているのが特徴。そのためには、1.適度な油分があること、2.弾力があり内側からナチュラルなツヤがにじみ出ていること、が重要です。この二つを同時に叶えるためにお勧めなのは、やはりマッサージ。マッサージは、どの肌を目指すかを問わず、すべての方にやってもらいたいですが、特に健康的なツヤのある“ゆで卵肌”作りには欠かせません。適度なコクのあるオイルで習慣化すれば、血行を促進して肌の内部から弾力を引き出せます」
効果を出すためには継続が大事。そして継続するには、心地よくお手入れできるかどうかが鍵に。
「リラックスできる香りのアイテムを選び、週に2回を目安に続けてみてください」
*science keyword_サイエンスキーワード
【コラーゲン】【エラスチン】
「コラーゲンとエラスチンは、どちらも肌のハリを作り出す線維たんぱく質です。コラーゲンは構造を司り、肌のみならず粘膜や内臓、軟骨などさまざまな組織に必要なもの。エラスチンは、よくベッドの中のスプリングにたとえられるように弾力をもたらすもので、コラーゲンの線維をつなぎとめるように支えています。この2つの組み合わせで肌のハリが生まれます。どちらも特別なアミノ酸が必要ということはなく、真皮内にある線維芽細胞を活性化させることが重要になってきます。化粧品を使ってその働きを促すことに加え、動物性と植物性のたんぱく質両方を食事で取り入れ、アミノ酸をバランスよく過不足なく摂取することがお勧めです」
岡部美代治(おかべみよじ)さん
ビューティサイエンティスト。長年、化粧品会社において商品開発に従事。独立後はセミナー講師としての活動や、雑誌でのわかりやすいスキンケア解説などで、業界内外から大きな信頼を得ている。
2015.02.01(日)
文=増本紀子(alto)
撮影=池田 保、西原秀岳
スタイリング=山田祐子
イラストレーション=正田えり子(asterisk-agency)