【次に流行るもう一曲】
黒木渚「虎視眈々と淡々と」
バンド「黒木渚」からソロシンガー「黒木渚」へ
伊藤 同週に黒木渚の「虎視眈々と淡々と」がリリース。2013年の9月にもここで彼女を取り上げましたね。当時はバンドとしての黒木渚だったんだけど、今はソロになりましたね。
山口 バンド名が「黒木渚」だったのが、解散してソロになって「黒木渚」ってわかりにくいですよね(笑)。
伊藤 まぁ結果、わかりやすくなったんですけどね(笑)。なんでバンドが解散しちゃったかは知らないけど、べつにバンドでもソロでもやっていることは同じだし、彼女が表現したいことが出来ているみたいだから関係ないですね。
山口 僕は、バンド時代にライブも観せてもらったのですが、とても魅力的だったし、キャリアが浅いのに、実力を感じるステージでした。ファンも彼女の産み出す世界とキャラクターに惹かれて集まっていて、熱かったです。
伊藤 そうなんですね。今回リリースされるCD、カップリングも含め4曲聴かせてもらったけど、かなり良かったです。僕はまだ、ライブは観られてないんだけど、是非、行ってみたいですね。
山口 ソロになって、自由度も上がっただろうし、観てみたいですね。
伊藤 彼女から湧き出ているだろう言葉は素晴らしいしビンビン響きますね。強いて言えばメロディが言葉の半歩後ろを歩いている印象。それが追いつくとオモシロイ世界が零れだしそうな気がする。いつ追いつくんだろうって、楽しみですね。
山口 男性ロックバンドは、気弱なラブソングを歌い、女性ソロシンガーは、自己証明を掲げる。王道でもありますが、昨今の日本人の心象風景を表している気がします。
伊藤 ですね。たまたまでしたが、象徴的な2組でした。
黒木渚「虎視眈々と淡々と」
ラストラム ミュージックエンタテインメント 2015年1月21日発売
限定盤2,484円、通常盤1,296円(税抜)
■黒木渚は、2012年にトリオ編成でデビュー。翌年末にバンドを解散し、ソロへと移行する。本作のリリース日から、本人書き下ろしの短篇小説をウェブにて公開予定。また、限定盤には、その小説世界の軸となる鹿をモチーフとした木製オブジェ(ジュエリーツリー)が付く。
■「虎視眈々と淡々と」作詞・作曲/黒木渚
■オフィシャルサイトURL http://www.kurokinagisa.jp/
【動画サイト】
「虎視眈々と淡々と」
URL https://www.youtube.com/watch?v=8vMhe90s29k
Column
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2015.01.15(木)
文=山口哲一、伊藤涼