音楽ビジネスとITに精通したプロデューサー・山口哲一。作詞アナリストとしても活躍する切れ者ソングライター・伊藤涼。ますます混迷深まるJポップの世界において、この2人の賢人が、デジタル技術と職人的な勘を組み合わせて近未来のヒット曲をずばり予見する!

 さて、近々リリースされるラインナップから、彼らが太鼓判を押す楽曲は?

【次に流行る曲】
back number「ヒロイン」

レミオロメンを彷彿とさせる冬のラブソング

山口 ちょっと遅いですが、明けましておめでとうございます。このコラムも2014年の春から月2回になりましたが、2015年も頑張っていきたいですね。

伊藤 ですね。もう生活の一部になってきました(笑)。

山口 年末年始で年間ランキングもいくつも発表されましたが、目新しいものが少なくて残念ですね。

伊藤 ここ2、3年、年間ランキング上位のアーティストにかわりばえがしないですね。話題のニュースも大物アーティストの活動再開とか再結成が多いですし。

山口 音楽シーンの活性化になるように、新しい才能を採り上げていきたいです。ここでも紹介したSEKAI NO OWARIは、NHK紅白歌合戦に初出場してましたね。ゲスの極み乙女。も注目されるようになっています。

伊藤 紅白は一応観ていたんですけど、ここで取り上げた曲が歌われる度に「あぁ、これも書いたなぁ~」って思いながら観ていましたよ。

山口 紅白といえば、ジャニーズ事務所のタレントが大活躍でしたね。本コラムで紹介したNEWSのシングル「KAGUYA」は、1月9日付のRUSH総合ランキング1位でした(外部サイト)。ポイントも9000点超で、ネットのクチコミでは大人気です。オリコン週間ランキングの1位も確実ですね。

伊藤 嬉しいですね。カップリング曲「TRAVeLiNG」を作曲したCWF(コライティングファーム/山口が塾長、伊藤が副塾長を務める「山口ゼミ」(外部サイト)修了生による作曲家チーム)メンバーも喜んでいるでしょうね。

 さて、今回はback numberの「ヒロイン」を紹介します。最近このバンドの名前をよく聞くようになりました。なんとなくラブソングばかりを歌っているバンドって印象で、繊細でロマンチック・ロックですね。

山口 声質がとても良いですね。

伊藤 ですね。今回は小林武史プロデュースの冬うた、なんだか前々回に取り上げた藤巻亮太の所属していたバンド、レミオロメンを彷彿させる世界。その代表曲の「粉雪」ほど大きいサビを持った曲ではないけど、恋愛のリアリティはこっちの方があって、身近に感じられるラブソング。

2015.01.15(木)
文=山口哲一、伊藤涼